欲望の密林
劇場公開日:1968年9月21日
解説
ロルフ・O・ベッケルの脚本をアコス・フォン・ラトリーが監督した作品で、売春婦の殺人事件を扱ったもの。撮影はフランツ・ファース、音楽はゾルタン・ネメスが担当した。出演はヘルガ・ソンマーフェルト、カローラ・ヘーン、ヴォルフガンク・プライス、イングリッド・ファン・ベルゲンほか。
1967年製作/西ドイツ
原題または英題:Jungfrau aus 2. Hand
配給:NCC
劇場公開日:1968年9月21日
ストーリー
ドイツのある港町で高級売春婦エレナ(H・ゾンマーフェルト)が殺された。彼女はミラノ生まれの25歳、お針子から売春に転じた女性だ。刑事たちが彼女の部屋に行くと、そこには猫が一匹いるだけだった。彼らは猫を警察につれていった。第一の容疑者は事件発見者のイタリア青年だが、証拠がなく釈放。第二は被害者の婚約者と称する青年だ。被害者には多額の預金があったので、金めあての殺人……と捜査本部は色めきたったが、被害者と婚約者の青年は近く正式に結婚という、いわば真面目な関係が証明されて、彼も釈放された。刑事たちは、売春婦たちの世界にもぐり込んで懸命の聞きこみを始めた。そして、エレナの飼っていた猫をつれて、彼女の商売仇イレーナを訪れた。すると奇怪なことに、猫は異常なまでに彼女を怖がるのである。犯人はイレーナ……と思ったがアリバイがあった。そして実験を重ねた結果、この猫は、女性に対して異常な恐怖心をいだく。殺人現場をみていたのは、猫だけだ。犯人は女性に違いない。エレナの女友だち関係が洗われ、ベルゲン(C・ヘーン)の名が浮かびあがった。一年ほど前にも、ベルゲンの住む街で高級売春婦殺人事件が起り迷宮入りになったことがある。エレナが殺された部屋で実地検証が行なわれた。猫が怖れ、おののく。そして、ついに判明したのである。結婚のため足を洗おうとした彼女を脅迫し、そして殺害したことが……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アコス・フォン・ラトリー
- 脚本
- ロルフ・O・ベッケル
- 撮影
- フランツ・ファース
- 音楽
- ゾルタン・ネメス
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Elenaヘルガ・ゾンマーフェルト
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Katja Bergenカローラ・ヘーン
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Kommisser Fechtnerヨゼフ・オッフェンバッハ
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Irenaイングリッド・ファン・ベルゲン
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Police Inspectorウォルフガング・プライス