野獣兵団
劇場公開日:1965年12月4日
解説
ヴォルフガング・アルテンドルフの原作をO・ウティグ、ミハエル・マンスフェルト、パウル・H・ラミュウの三人が脚色、西独の新進ユルゲン・ローランドが監督した戦争ドラマ。撮影はテッド・コーノウィッツとハインツ・ヘルシャーが担当した。出演は「大脱走」のハンネス・メッセマー、アルミン・ダーレン、ピーター・ヘルツォーク、インゲ・ランゲン、エヴァ・カサリナ・シュルツほか。製作はヘルマン・シュヴェリン。
1963年製作/西ドイツ
原題または英題:Destination Death
配給:アライド・アーチスツ
劇場公開日:1965年12月4日
ストーリー
第二次大戦末期、崩壊寸前のドイツ軍は各地の刑務所に入れられている囚人たちまでを第一線へ送らねばならなかった。それは死を意味するものであり、彼等が生き残る手段は輸送途中に逃亡することだった。ブレック中尉(H・メッセマー)はこの危険な任務を命ぜられたが、温和な彼には荷が重すぎると思われた。が命令は絶対である。彼は囚人輸送の途中で反乱を起され、殺されるのでは、という不吉な予感に苛まれていたが彼の助手スタインライン軍曹(A・ダーレン)がいることがせめてものなぐさめだった。中尉は囚人たちを協力させるために温い人間的な扱いをしたが、彼等の脱走計画を中止させることはできなかった。しかし、急に情勢が変った。輸送列車に敵機の襲来があったのだ。しかも頼りの軍曹も敵弾に斃れた。中尉はもはや自分自身しか頼るものはない。だが、彼は次第に囚人たちに人間的な親しみを覚えはじめ、囚人たちも少数を除いて彼に協力するようになった。列車は途中強制収容所の前で止められた。ここで前線に送られるという親友と邂逅した。そして中尉の恋人が空襲で死んだことを知らされた。次の駅で中尉はゲシュタポに逮捕されようとしている一人の婦人ブルグハルトを部下の囚人と共に助けた。当然ゲシュタポの追跡があった。しかし、彼女のことはかくし通した。ゲシュタポに反抗した以上、中尉たちの道はただ一つ--最前線を突破し全員敵の捕虜になることしかなかった。気配を察したゲシュタポの執拗な追跡に、必死になって列車を走らせた。そして、最前線を無事突破した。みんな列車から下り両手を高あくげながら米軍へ向って走った。が、中尉は列車の中の忘れ物をとりにひきかえしたときドイツ狙撃兵の銃弾にたおれたのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ユルゲン・ローランド
- 脚色
- O・ウティグ
- ミハエル・マンスフェルト
- パウル・H・ラミュウ
- 原作
- ヴォルフガング・アルテンドルフ
- 製作
- ヘルマン・シュヴェリン
- 撮影
- テッド・コーノウィッツ
- ハインツ・ヘルシャー