ヘラクレス・サムソン・ユリシーズ

劇場公開日:

解説

「大進軍」のピエトロ・フランシスキが脚本を書き、演出したスペクタル史劇。撮影は「ソドムとゴモラ」のシルヴァーノ・イッポリティ、「前進か死か」のフランチェスコ・ラヴァニーノが音楽を担当した。製作は「シーザーの黄金」のジョゼフ・フライド。出演はカーク・モリス、リチャード・ロイド、エンツォ・チェルシコ、「生血を吸う女」のリアナ・オルフェイ、「復讐の血戦」のアンドレア・ファンタシアほか。イーストマンカラー・メトロスコープ。

1964年製作/イタリア・アメリカ合作
原題または英題:Hercules, Samson and Ulysses
配給:MGM
劇場公開日:1964年6月2日

ストーリー

エーゲ海には怪物が棲んでいた。ヘラクレス(カーク・モリス)は漁民達の願いを入れ、イサカの王子ユリシーズ(エンツォ・チェルシコ)らと共に退治に出発した。そして怪物に遇うが船はこわされ、難破してしまった。生き残った六人は筏で漂流し、見知らぬ海岸に流れついた。彼等が辿りついたヘブライ人の集落では、暴君セレン王の迫害に苦しめられ、反逆のグループも組織されており、その指導者がサムソン(リチャード・ロイド)だった。ヘブライ人達はヘラクレスらを王のスパイでは、と警戒した。サムソンは半信半疑だったが、彼らが故郷に帰る船を欲しがっていることを知ると、商人アゼルに紹介した。アゼルに導かれた六人は途中ライオンに襲われ、これを絞め殺すのを見て、アゼルはサムソンと思い込み、王宮に密告したため、六人は捕まった。ヘラクレスは脱出を試みたが失敗した。王は気に入りの女デリラ(リアナ・オルフェイ)の進言を採り、ヘラクレスにサムソンを捕えさせることにした。彼等は対決したが勝負がつかなかった。ヘラクレスは船で脱出を計ったが、船底に王の兵が隠れているのをユリシーズが知り、謀略を知らせた。船中で激闘が始まった。両雄が力を合わせ神殿を崩し、ユリシーズの放った伝書鳩で、窮状を知ったイサカ国王は来援した。セレン王は滅びた。

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