泥棒株式会社

劇場公開日:

解説

ジョン・ワレンとレン・ヒースの共同原作を二人が脚色、「文なし横丁の人々」のカメラマン、ロバート・デイが監督したスリラー・コメディ。撮影はジョフリー・フェイスフル、音楽はケン・ジョーンズ。出演は「マダムと泥棒」のピーター・セラーズ、「恋をしましょう」のウィルフリッド・ハイド・ホワイト、「昨日の敵」のデイヴィッド・ロッジのほかバーナード・クリビンス、ライオネル・ジェフリーズ、モーリス・デナム、リズ・フレイザーなど。

1960年製作/イギリス
原題または英題:Two-Way Stretch
配給:大映
劇場公開日:1962年9月15日

ストーリー

イギリスのハントリー刑務所は、浮世ばなれのした天国だった。模範囚ドジャー(ピーター・セラーズ)と金庫破りの名人ジェリー(デイヴィッド・ロッジ)とレニー(バーナード・クリビンス)の三人は、台所からラジオまでそろい、毎日牛乳まで配達される監房で楽しく暮していた。そこにある日、三人に牧師が面会にやってきた。なんとこの牧師は、変装した昔の仲間で泥棒のソーピーであった。彼はアラビアのサルタンのダイヤモンドが銀行から運び出されるところをそっくりいただいてしまうという巧い仕事をもってきたのだ。服役中の囚人の仕事なら、アリバイはあるし、足のつく恐れはない。ところがそのうち、年寄りの看守長が停年退職し、クラウトという鬼看守が赴任してきた。しかし、万事は細工どおり、三人はソーピーやドジャーの恋人エセルやレニーの母親と伝書鳩で連絡をとりながら、計画を練った。いよいよ宝石が銀行から運び出される夜、変装の名人ソーピーが警官に化け、囚人護送車を刑務所にのりつけた。三人はその中にもぐりこんでまんまとシャバに出、水ももらさぬ軍隊の警戒網をくぐって、二十億円のダイヤを手に入れた。そして暁方に刑務所にもどって、何くわぬ顔をしていた。そして、三人の保釈の日がきた。牧師姿で三人を引取りにきたソーピーは、かえって怪しまれてつかまってしまったが当の三人は青天白日の身となった。が、泥棒の悲しさ、汽車の中で警官が見廻りにきたのにあわてふためいたことから、ダイヤモンド入りのトランクを列車の窓から放り出してしまった。それから何カ月か後のアラビアの宮殿の一室。ターバンをかぶってひれ伏す男たちの中に、三人の見おぼえのある男の顔があった。今度こそ、とダイヤモンドをにらみながら。

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