情欲の魔境

劇場公開日:

解説

アフリカを舞台にした恋愛メロドラマ。ジョイ・パッカーの原作小説をガイ・エルムズがシナリオ化し、監督に当ったのはケン・アナキン。撮影をハリー・ワックスマンが担当している。音楽を受けもったのはジョン・ホリングスワース。出演しているのは故ベリンダ・リー、マイケル・クレイグ、アンナ・ゲイラー、パトリック・マクゴーハンなど。製作はジョン・スタフォード。

1957年製作/イギリス
原題:Nor the Moon by Night
配給:大和フィルム
劇場公開日:1961年10月7日

ストーリー

野性動物保護官アリス(ベリンダ・リー)はアフリカに居住するアンドリューと数年間文通を続けていたが、母の死を機会にアフリカへ渡り、アンドリューと結婚しようと決心した。彼の弟ラスティ(マイケル・クレイグ)は、兄の恋愛に不安を感じていた。アリスが着く日、アンドリューは、象を生捕りに出かけるため、ラスティが代りに迎えに行った。ふとしたことから、二人はお互の意志に反して、惹かれ合う身となった。一方、アントンの娘シイアがアンドリューを尋ねてきた。彼女は密猟中をアンドリューに見つけられたのだが、今では彼に想いをよせている。彼女にとってアリスの到着は不愉快でならない。だが、アンドリューは十八歳のシイアをお下げ髪の少女としか考えていない。アリスと出会う約束の第二キャンプに向う途中、ジープが故障してアンドリューはライオンに襲われた。そのとき偶然にも野火がもえひろがり、動物たちは狂ったように駆けまわった。一方、ラスティたちはジャングルでアンドリューを探していた。そんなあわただしい中で、アリスはアンドリューと会ったが、すでにどうすることもできないほどラスティを熱愛していた。シイアのひたむきな愛情に、アンドリューの心は微妙に変化し始め、アリスはアンドリューへの愛情とラスティとの間に立って悩んだ。そんなある日、英本国からアリスが母を毒殺したという噂が流れてきた。嫉妬ぶかい異父姉が噂の張本人なのだ。が、結局アンドリューがシイアと結ばれ、バンガローで農園の世話をしているアリスの許にラスティが戻ってきて、母親殺しの嫌疑が晴れたことを伝えた。アリスは彼の胸の中に身を任せるのだった。

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