刑事のレビュー・感想・評価
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アモーレ・ミオ、カルディナーレ
非情な警視を演じるピエトロ・ジェルミの自作自演が第一の特長の刑事ドラマ。クラウディア・カルディナーレの話が途切れるが、人妻殺人事件に関わる人々の私生活を群像劇にまとめた脚本の魅力が際立つ。それでも20歳のカルディナーレは輝きを放つ。ジェルミ監督のイタリア庶民の生活描写は手堅く、多くの登場人物の個性の違いを描き分けている手腕は流石だ。
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セクシーCC
強盗に遭った隣人。いとこの主治医。使用人のCCとその恋人。被害者の亭主。前の強盗事件も解決せぬまま疑わしき人間が増えていく。
「医者バルダナーレが怪しい」をバカのひとつ覚えのごとく進言するハゲ刑事が面白い。よくある推理小説のプロットなのだが、このおっさん刑事のミスリーディングと、警視が連絡をとろうと思ってもなかなかとれない愛人の存在といった伏線。複雑に錯綜する愛憎劇ももつれにはかなり引き込まれる。ただ、何となく予想がつくといった点と、登場人物が多すぎるといった点で若干評価が下がる。刑事(警視)が最後には愛人と別れる決意をするとかの伏線を活かせばもっといいかもしれない。
被害者の亭主の愛人もなかなかセクシーでキュートだったが、やはりCCにはかなわない。車を追いかけながらの号泣シーンには思わず涙が・・・
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