狂った夜のレビュー・感想・評価
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明日は神様が養ってくれる
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1959年のボロニーニ監督の映画
俳優たちの顔面偏差値が高いと言われたりしてる
美女たちに魅了された人々も多いみたいで
英語タイトルには Bad girls don't cry というのもあった
私は男優陣の方に注目
縦縞が太いネクタイで一番女好きそうなルッジェロにテルジェフ
どっかで見た顔だと思ったシンティローネ役にジャン=クロード・ブリアリ
ジーノ役(別名ベッラベッラ)にインテルレンギ
彼と彼の役がイメージする戦後のイタリア人っぽかった
そしてお坊ちゃまアッキレにトーマス・ミリアン
彼が優しい目で健気で顔立ちの整った少年を見つめ
髪を撫で、お小遣いをあげる時
原作脚本がパゾリーニなのを思い出し
ちょっと心がざわつく
そういうこと?
邸宅の宴の後みたいな状態と
「狩りをしよう」という謎の電話も気になって
忠実ではないが原作といわれる Ragazzi di vita を調べてみたら
やはり男性売春の話は描かれているみたいだった
戦後イタリアローマの酷い経済下での
コインの裏と表のような若者たちだが
ボロニーニとパゾリーニは
ローマの下層の〈ろくでなし〉たちの方に光を当てている
刹那的だが答えを探し続けているみたいな処もある
ルッジェロがやはりいい役で
演じたテルジェフに興味を持った
「明日は神様が養ってくれる」という台詞が印象的
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