金と女と機関銃

劇場公開日:

解説

スイス製のサスペンス・ドラマ。監督をアデルキ・ビアンキとロベルト・マウリの二人が共同で担当し、撮影はイタリアのアルド・トンティ。音楽ロベルト・ニコロージ。出演するのは「狂乱のボルジア家」のジャック・セルナス、ガブリエレ・ティンティ、サンドラ・ミーロ等。

1959年製作/スイス
原題または英題:Vite Perdute
配給:東映=映配
劇場公開日:1960年3月2日

ストーリー

イタリアのある小島の休日の出来ごとである。アンナ(ヴィルナ・リージ)とジュリーとスージの美しい娘たち三人は、アンナの兄で鉱山技師のカルロとの船遊びの約束を楽しみにしていた。カルロはジュリーのフィアンセである。カルロは用事で、休暇中のひっそりとした鉱山事務所にやってきた。ところが事務所には、バロン(ジャック・セルナス)という男を首領とする脱獄囚たちがたてこもっていた。カルロを待ちきれずに事務所にやってきた三人の娘も一味に捕えられてしまった。逃げ出したスージは一味の黒人ルーカに撃たれて死んだ。バロンは事務所にあった二百万リラの小切手を現金化するため、カルロとジュリーを人質にし、アンナに仲間のトーニをつけて銀行の頭取宅に行かせた。一時間以内に使いが帰らぬ時にはカルロとジュリーの命は保証できぬとバロンは言い放った。事務所に、やがて警官がやってきた。しかしバロンの応対で警官は帰っていった。事態の悪化にあせった黒人ルーカは、バロンと口論し、バロンに縛られてしまった。頭取宅で金をうけとった一味のトーニは、いっしょにいったアンナにいつしか愛情を覚えた。なかなか帰ってこないトーニたちにしびれを切らしたバロンは、カルロをつれて迎えに出かけた。トラックの急停車を利用してカルロはバロンの手から拳銃を奪って、事務所に戻った。が、見張番ニコラの機関銃に助けられてバロンは事務所に逃げこんだ。しかし、そこには縛めを脱した黒人ルーカの銃口が待っていた。バロンを殺したルーカは荒れ狂って、帰ってきたトーニをも倒した。カルロとジュリーをつれモーター・ボートで脱出を計ったルーカは、失神からさめた一味の一人の銃弾で、胸を射ぬかれて死んだ。警官隊に救われたカルロとジュリー、そしてアンナは、はじめて抱き合った。

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