ザイラーの 初恋物語
劇場公開日:1959年12月27日
解説
トニー・ザイラーのデビュー作品。パウル・ヘルウィッヒとユリアーネ・カイの共同脚本を「題名のない映画(1948)」のルドルフ・ユーゲルトが監督したメロドラマ。撮影はギュンター・ゼンフトレーベン、音楽は「黒い稲妻」のフランツ・グローテが担当。出演は「ザイラーと12人の娘 白銀は招くよ!」のザイラー、他にイングリッド・アンドレー、マルギット・サード、グスタフ・クヌート等。製作ゲオルク・リヒター。
1958年製作/オーストリア
原題または英題:Ein Stuck vom Himmel
配給:松竹=松竹セレクト
劇場公開日:1959年12月27日
ストーリー
高原の美しい湖の畔。ガソリン・スタンドの管理人ウィリーは、避暑客で賑う夏の間だけ、手伝いに友人の学生ペーター(トニー・ザイラー)を頼んだ。出迎えたウィリーは途中で得意先の邸に寄った。ペーターはそこで美しい娘クリスティーネ(イングリッド・アンドレー)に一目惚れした。翌日、彼は給油に来たクリスティーネに交際を申込んだ。彼女も喜んで承諾した。が、彼女にはロナルドという婚約者があり、夏の終りに式をあげることになっていた。彼女はこの結婚にはあまり乗り気ではなかった。ペーターはそれとも知らず、彼女とのデイトを楽しんだ。一方彼女は彼に惹かれれば惹かれるほど、ロナルドのことが打明けられなかった。ある日、ペーターは婚約のことを知ってしまった。二人は悲しみに沈んだ。夏が終った--。ペーターは町に帰った。そこで買物に来たクリスティーネと再会した。ペーターは心の傷を癒すためカナダ行の飛行機を予約した帰りだった。二人は出発までの一日を楽しく過すことにした。その一日も過ぎた--。ペーターは重い足どりでタラップを上った。その時、花嫁姿のクリスティーネが走って来た。彼女は、式場から逃げて来たのだ。固く抱きあった二人を乗せて、飛行機は空高く、カナダを指して飛んでいった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルドルフ・ユーゲルト
- 脚本
- パウル・ヘルウィッヒ
- ユリアーネ・カイ
- 製作
- ゲオルク・リヒター
- 撮影
- ギュンター・ゼンフトレーベン
- 音楽
- フランツ・グローテ