劇場公開日 1954年7月25日

「サスペンスとしては上手く作られているが、人間ドラマとしては物足りないところも」恐怖の報酬(1952) Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5サスペンスとしては上手く作られているが、人間ドラマとしては物足りないところも

2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ニトログリセリンを運び主人公達に訪れる幾つかの危機(大きなトラックを右折できる道幅が無い、道路が岩で覆われてる等)とその克服ストーリーは、絵で見せる要素大で、実に映画的でよく出来ている。

ただイブモンタンとその相棒シャルル・バアネルの関係性にあまり説得力を感じなかった。何故怖気付いた年寄りの相棒をあそこまでいたぶり殴るのか。そして、足をトラックで轢かれてとはいえ、どうして数時間で死んでしまうのかに説得力無し。あと、相棒の死に際の言葉は意味がわからなかった。

ラストのダンスと交互にトラックの浮かれた運転と悲惨な転落は秀逸。ただ、もう一台は何故爆破して吹き飛んだのか、その要因示す映像が欲しかった。

Kazu Ann