断固戦う人々

劇場公開日:

解説

「メルバ」についでルイス・マイルストーンがイギリスで監督した一九五四年作のテクニカラー色彩戦争映画で「砂漠の決闘」のオーブリー・バーリングとマクスウェル・セットンの製作。脚本は「砂漠の決闘」のロバート・ウェスタービー、撮影ウィルキー・クーパー(「裸の島」)、音楽はロバート・ジルの担当。出演者は「兇弾」のダーク・ボガード、「怒りの海」のデンホルム・エリオット、「砂漠部隊」のエイキム・タミロフ、「剣と薔薇」のジェラール・ウーリー、「モガンボ」のエリック・ポールマン、「砂漠の決闘」のアレック・マンゴなどである。

1954年製作/イギリス
原題または英題:They Who Dare
配給:東和
劇場公開日:1954年5月18日

ストーリー

一九四二年九月、カイロに基地を置くイギリス陸軍特別舟艇隊のグレアム中尉(ダーク・ボガード)に特別命令が下った。エーゲ海にあるギリシア領ロトス島に上陸し、そこにある二つの飛行場を爆破するのである。中尉は、隊員としてプール中尉以下、コーコラン軍曹(デンホルム・エリオット)、エヴァンズ軍曹、バレット海兵、ボイド海兵、ともにジョージと名乗る二人のギリシア将校およびギリシア人の道案内人二名を集めた。二人のジョージはジョージ1(エイキム・タミロフ)、ジョージ2(ジェラール・ウーリー)と呼び分けられた。潜水艦に乗りこんだ一行十人は、夜陰に乗じて敵兵三万が警戒するロトス島に上陸した。その夜しのつく雨を冒して、二組に別れた奇襲隊はそれぞれ目指す飛行場に忍び込み、カラート飛行場を襲ったグレアム中尉の隊は敵兵に発見されたが、二班とも爆薬を無事仕掛けおえた。ボイド、ジョージ2、パトロクリスは捕虜となったが、グレアム中尉、コーコラン軍曹の二人は到着以前から傷ついて附近の教会にかくれていたジョージ1とともに脱出行をはじめた。仕掛けた時限爆弾はつぎつぎと爆発し、狼狽した敵軍は全島に厳重な警戒網をはった。海岸近くまできたグレアム中尉たちは、眼下の道路を警戒しているイタリア兵の一隊と、それを知らずにやってくるプール中尉の一行を発見した。ジョージ1は自らイタリア軍の前に駈けおり、捕虜となってプール中尉たちを逃がそうとしたが、そのかいもなく一行は捕えられた。近くの洞窟にいたグレアム中尉とコーコラン軍曹はこれを目撃しながらどうすることもできなかった。二人が漸く海岸についたときはすでに迎えの潜水艦との約束の時刻を十分すぎていた。二人はやむをえず海を泳ぎ、夜になって浮上した潜水艦に辛じて救われた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く