ユーレカの砦

劇場公開日:

解説

「禿鷹は飛ばず」と同じくマイケル・バルコン製作、ハリー・ワット脚本・監督による、オーストラリアの開拓劇一九四八年作品。脚本はワットにウォルター・グリンウッドが協力しており、「大荒原」のラルフ・スマートが追加場面を監督し、撮影は「追憶の調べ」のジョージ・ヒース、作曲は「船団最後の日」のジョン・グリーンウッドが担当。出演者は「大荒原」のチップス・ラファティ、「捕われた心」のジェーン・バーレット、「乱闘街」のジャック・ランバート、ゴードン・ジャクソン、「哀愁のモンテカルロ」のピーター・イリングら。

1948年製作/103分/イギリス
原題または英題:Eureka Stockade
配給:BCFC=NCC
劇場公開日:1953年12月22日

ストーリー

一八五三年のオーストラリア。ウェルズ州とヴィクトリア州で金が採掘され、全世界から採金師が集まり、現地民も生業を捨てて、一攫千金を夢みた。そのため争いが絶えず、経済も破滅の危機に瀕した。採金師のなかに、アイルランド人の技師ピーター・レイラー(チップス・ラファティ)、イタリア人のラファエロ(ピーター・イリング)、ドイツ人のフレデリック(シドニー・ローダ)、船乗りトム(ゴードン・ジャクソン)の四人組がいた。かれらは採金師たちが白眼視されていることを苦々しく思い、また警察が不当な弾圧を加えていることを知った。ある日、一人の酔いどれ男が殺されたことに端を発して採金師たちが暴動を起し、酒場を焼き払った。新任の知事チャールズ・ホーサム卿は軍隊を出動させ、武力で鎮圧しようとして、善悪を問わず採金師たちを狩りたてた。これに対してレイラーは、五百人の金掘り男を集め、南十字星の旗を制定して、正義と自由のために戦うことを誓い、ユーレカの丘に立てこもって砦を築き、軍隊の襲撃に備えた。一八五四年十二月十七日、砦は軍隊に攻撃され、たった十五分の交戦で陥落した。重傷を負ったレイラーは、小学校の女教師アリシア・ダン(ジェーン・バーレット)に助けられた。民衆は採金師たちの勇敢な戦いを知って同情を寄せ、採金師たちに市民権と土地所有権が与えられることになった。レイラーは戦いが無駄でなかったことを知り、アリシアと幸福な生活に入った。

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