地獄から来た女ドラゴン
劇場公開日:1974年5月18日
解説
暗討ちで殺された兄の仇を討とうと、巨大なパイ・シンジケートに挑戦する女ドラゴンの物語。製作はヤン・クワン、監督はユー・フン・チェ、撮影はラ・チェン・ティン、編集はル・コォー・サンが各々担当。出演はジュディ・リー、ヤン・クワン。
1973年製作/香港
原題または英題:The Avenger
配給:NCC
劇場公開日:1974年5月18日
ストーリー
上海のとある街。美しい顔立ちの娘サ・チェン・マ(J・リー)が立ち寄った。この街はパイ一味のシンジケートが支配しており、貧乏人たちが働くためにはシンジケートの思うままの条件を呑まなければならず中年以降の人たちには仕事がなかった。このパイ一味の横暴に腹をすえかねた青年コー・トウ・ファン(Y・クワン)はパイ一味と対決することを決意した。だが、一人の力で立ち向うにはシンジケートはあまりにも巨大すぎた。彼の母や妹が斬殺されたのだ。怒りにふるえるファンは、パイのしきる〈天洞一〉という店に乗り込んだ。しかし、それより少し前に旅装束の女サ・チェン・マがパイを狙って乗り込み、子分どもを倒していった。ファンと彼女の手足が宙を凄まじく飛び交い、シンジケート一味を叩きのめしてゆく。しかし、倒しても倒しても巨大な一味の数は減る気配もなく、パイの雇った米人拳銃使いの前にファンは倒れる。女はファンを助けだして一たんは引きあげるしかなかった。ファンは病む傷口をかばいながら再度パイ一味を襲ったが、無惨にも殺されてしまう。彼女はその死顔を見ると自分の兄もこうして死んでいったのであろうと思い、だまし討ちにあった兄の姿が甦った。彼女は、復讐を誓って故郷を出たとき以上に激しい怒りにかられた。パイの隠れ家に、サ・チェン・マが姿を現わした。女とも思えぬ必殺の手足が縦横に飛び交い、大広間は血潮に染まっていった。追いつめられたパイの背中に、鈍い音をたてて復讐の斧がつきささった。