ドリアン・グレイ 美しき肖像のレビュー・感想・評価
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若きヘルムート・バーガーの退廃美
1970年作品(イギリス)
イギリスの作家・オスカー・ワイルドの長編「ドリアン・グレイの肖像」が原作です。
貴族階級の青年「ドリアン・グレイ」は自分の肖像画を描いて貰う。
「肖像画が老けて行って自分は若いままで老いなければ良い」と冗談を言ったドリアン・グレイ(ヘルムート・バーガー)
その言葉の通り、その後25年も25歳の若さを保つのでした。
しかし心は邪悪さを増し、男女お構いなく恋愛に興じて、周辺を破滅に追いやる。
初恋の女性は失意から自殺し、遂にはドリアンは老醜を見せる肖像画を描いた画家のトッドを殺してしまうのだった。
ここでドリアン・グレイを演じているヘルムート・バーガーの美しさに触れなければなりません。
金髪(多分染めている筈、本人は栗毛)碧眼(薄めの青色で透明感が有りグレーがかっている)
野性的な目鼻立ちの割には、少年のように細いしなやかな体型が美しい。
またバーガーのファッションも見ものです。
この映画、ちょっとロマンポルノみたいなサービスが多く芸術性は乏しい。
けれども、ルキノ・ヴィスコンティの寵愛を受けたヘルムート・バーガーの魅力はかなり味わえます。
「ルートヴィヒ 神々の黄昏」のルートヴィヒ役。
「地獄に堕ちた勇者ども」の女装。
「家族の肖像」
ヴィスコンテイの後期作品を彩った、そして恋人関係にもあったと言うヘルムート・バーガー。
映画はB級ですが、ラストシーンにはオスカー・ワイルドの非凡な才能が窺えます。
やはり映画って凄い。
50年前の美青年がそのまま息して動いて恋をする。殺人もする。
ヘルムート・バーガーの一生はルキノ・ヴィスコンテイの面影から抜けられなかったらしいが、それもこれも運命なのでしょうね。
適役なんだけど…
オスカー・ワイルドの原作(1890)を 製作時頃のロンドンを舞台に映画化した
その頃のファッション、インテリア、風俗の変化で 時の流れを表現しているみたいだが、わかりにくい
バーガーがグレイ役にぴったりの俳優なのと、脇を固める面々が個性派揃いだっただけに
残念な印象を受けた
(これは意見が分かれている模様)
やりたい放題なのだが、いまひとつ悪徳が伝わらないような…
〈世にも怪奇な物語〉のアラン・ドロンみたいなのを期待しては駄目なのだろうか?
エレオノラ・ロッシ=ドラゴが セレブ夫人の役で出演しており、中年になっても美しかったのが嬉しかった
永遠の若さにもいつか飽きる
評判はまちまちだったので、あまり期待せずに鑑賞。ファンタジーだと割り切って観ればそれなりに面白い。
確かに永遠の若さや美しさには憧れるが、
それがいつまでも変わらないといずれは
飽きがくる。人間、変化するからある意味
面白い。
若き日のヘルムート・バーガーの美貌も
楽しめる。
究極のアンチエイジング
究極のアンチエイジング。周りが全然年を取ってるように見えない欠点。終盤になって、やっと違いがわかってくる。シビルの兄が出てきたりとかで。
話の内容は、女とやりまくりたいだけの願望現れの作品。しかも若いのから熟女まで様々で、男ともやってしまうという、究極のエロス。終盤には肖像画を描いてくれた男も殺してしまって、その男の始末も友人の化学者に脅迫してまかせてしまう。周りが全然年を取ってるように見えない欠点。終盤になって、やっと違いがわかってくる。シビルの兄が出てきたりとかで。
話の内容は、女とやりまくりたいだけの願望現れの作品。しかも若いのから熟女まで様々で、男ともやってしまうという、究極のエロス。終盤には肖像画を描いてくれた男も殺してしまって、その男の始末も友人の化学者に脅迫してまかせてしまう
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