殺意の海

劇場公開日:

解説

愛欲がからんだ犯罪計画にまきこまれた一人の女性の悲劇を描いた作品。製作はブルノ・ボログニシ、監督はウンベルト・レンツィ、マルチェロ・コシアとラファエル・ロメロ・マルシェント共著のミステリー小説を作者自らとブルノ・ジェロニモ、マリー・クレール・ソルビュが共同脚色、撮影はグリエルモ・マンコーリ、音楽はグレゴリオ・ガルシア・セグラが各々担当。出演は「デボラの甘い肉体」のキャロル・ベイカー、「昼顔」のジャン・ソレル、ルイス・ダヴィラ、マリナ・コッファ、アンナ・プロクレマーなど。日本語版監修は野中重雄。テクニカラー、テクニスコープ。

1971年製作/イタリア
原題:A Quiet Place to Kill
配給:フォックス
劇場公開日:1971年9月18日

ストーリー

レーサー・ヘレン(C・ベイカー)は練習中事故を起し入院し、その一切の費用を誰かが支払ってくれたのを退院の日に知った。彼女はその日別れた夫モーリス(J・ソレル)から会いたいとの電報を受け取った。金目当てに結婚され食い物にされたモーリスに会いたくないはずの彼女だったが、何となくマジョルカの別荘を訪れた。モーリスの新妻コンスタンス(M・コッファ)は前夫の遺産と実娘スーザン(A・プロクレマー)を連れてヘレンの後釜に坐ったのだった。そこでヘレンは事故に関する一切の費用を払ったのは彼女であり呼んだのも彼女である事を知った。何故?千ドルの報酬でモーリスを殺す手伝いを頼むためであった。そんな時チューリヒの娘からの電話でコンスタンスはチューリヒへ向けて立った。ヘレンはモーリスにはもう係り合いたくなく今度のラリーに参加すべく立とうとしたのだが車が故障の為、修理される迄そこにとどまることになった。その日彼女はモーリスに誘われ、かつての愛の巣で再び関係を持ってしまうが、帰って来たコンスタンスに話し彼を殺す理由になると言った。翌日、ヘレンの発案でモーリス妻、ヘレン、モーリスの友人ドーレム判事(L・ダヴィラ)、ウエッブ医師夫妻たちは二隻のヨットで沖合に遊びに行った。モーリス夫妻とヘレンが一緒に沖に出た時争いが起こりモーリスはコンスタンスを殺した。遠くから近づくもう一隻のヨットを見たモーリスは死体を海に沈めタッキングでヨットを転覆させた。この犯行は事故として片付けられヘレンとモーリスは再びび愛欲のほむらを燃した。母の死を聞いたスーザンはそれを信じず真相を明かすべく島を訪れた。その後ヨットの転覆シーンを撮った8ミリがある事を知った二人は、その部分を取除いてなんとかごまかしたのだったが、このことをスーザンは知っていた。上映のあった夜ヘレンは偶然モーリスとスーザンの仲を知り、コンスタンスの殺意の訳を知ったのだった。別荘を去ろうとするヘレンは、モーリスとスーザンの罠にかけられモーリス殺害の疑いを判事にもたれた。混乱したヘレンは車を飛ばして下山する時崖から墜落、炎上した。死体をぐるぐる巻きにされたコンスタンスの遺体が上ったのはそれから間もなくの事であった。

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