雪わり草(1945)

劇場公開日:

解説

両親を失った七人の幼な子たちの、勇気と愛情に満ちた放浪の旅。監督・脚本はロルフ・フスベルク。原作は女流作家のラウラ・フィティングホフの「フロスモ山の子供たち」。撮影はオルレ・ノルドマーとスヴェン・ニクヴィストが担当。出演はハンス・リンドグレーン、シーヴ・ハンソン、アンデシュ・ニイストレーム、フィッフィ・ホーネット、ウルフ・ベルグレーン、パウラ・ヤーゲウス、クリスティーナ・ヤーゲウスなど。

1945年製作/スウェーデン
原題または英題:Barnen Frann Frostmofjallet
配給:日本ヘラルド映画
劇場公開日:1970年10月3日

ストーリー

今日も雪が降りつづくスウェーデンのフロスモ山地方のある農家で、すでに父のない七人の子供に見守られ、母親が息をひきとっていった。みなし子になってしまった子供たちは、長男のアンテ(H・リンドグレーン)を中心に、力を合わせて生きていくことを誓った。狼の遠吠えのきこえる吹雪の中を、旅に出た彼らに、もう一人の、いや一匹の仲間、羊のグルスピラがいた。グルスピラは子供たちの心を慰め、飢えの時には、乳を与えてくれたりした。やがて、彼等はとある一軒家にたどり着いた。そこの老人は、暖かく子供たちをむかえてくれた。翌日、再び七人の苦しい旅が始まった。吹雪の中を歩いて程なくして、末っ子のクリスティーナ(K・ヤーゲウス)がソリから落ち、行方不明になってしまった。しかし、アンテが夢中で彼女をさがしている頃、クリスティーナは一人の優しい紳士に救われ、手厚い看護をうけていた。六人は仕方なく、ある家へ一夜の宿を求めた。最初は冷たくあしらったその家の主人も、自分の病気の子供に親切にするアンナ・リサ(F・ホーネット)を見て感激し、アンナ・リサと三男のペーア・エーリック(U・ベルグレーン)は、この家にひきとられることになった。四人になった子供たちは、またあてのない旅に出た。彼等は途中、偶然クリスティーナに逢い、彼女を救ってくれたやさしい夫婦は、クリスティーナと一番仲良しの三女のカイサ(P・ヤーゲウス)を一緒に引き取ってくれることになった。姉と弟に別れたアンテ、マグレナ(S・ハンソン)、モンケ(A・ニイストレーム)は、ようやくふもとの村に着いた。そこではまさに結婚式が行われようとしていたので、三人は大歓迎された。その後三人は、悪者につれさられたグルスピラを救い、悪者の追跡におびえているところを、村のニバという猟師にひろわれた。そして、長女マグレナと次男のモンケ、それに羊のグルスピラはニバ夫婦の家にひきとられることになった。いま長男としての責任を果した安心感と、一人になったさびしさをかみしめるアンテ。だが、その彼にも、村の牧師の優しい手がさしのべられていた。

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