最後の少年時代

劇場公開日:

解説

大人の社会に反撥する多感な少年が鑑別所に入れられては脱走するという状況をくり返し、結局は進歩のないまま刑務所に閉ざされていく姿を描く。監督・脚本はノルベルト・キュッケルマン、撮影はユルゲン・ユルゲス、音楽はマルクス・ウルヒス、編集はジェーン・ザイツ・シュペルが各々担当。出演はゲルハルト・グンデル、ディーター・ムスタフォフ、レオポルディーネ・シュヴァンケル、カール・オーバーマイヤー、ノルベルト・バオフーバーなど。

1977年製作/西ドイツ
原題または英題:Die Letzen Jahre der Kindheit
劇場公開日:1980年12月2日

ストーリー

13歳のマルティン(ゲルハルト・グンデル)は、すべてに反抗的な兄のハンスや悪友たちと盗みをするという毎日を送っていた。盗んだものを近くの空地の小屋に隠していたが、ある日、小屋に入り込んできた男に暴行を加えたことで、兄は教護院行き、マルティンは少年鑑別所ヘ送られることになってしまった。鑑別所では、単調な仕事をあてがわれたり、仲間のいやがらせにあい、彼はたびたび脱走を実行するが、そのつど連れ戻されていた。そんな頃、兄の自殺を知り、彼は激しく泣いた。墓参りを終えた日、以前から親しくつき合っていたジャンゴと脱走するマルティン。つかの間の自由を満喫する二人。しかし、ニワトリを盗もうとしたことからジャンゴは捕えられ、マルティンは母親と会った後、鑑別所に戻った。ある日、ひとりの治療師と親しくなったマルティンは、それ以来共に語り合い共に遊んだ。しかし、そのよき理解者である治療師も、規律重視の職場では思い通りに働けなかった。やっと父の元に帰ったマルティンは、しかし再びジャンゴらと盗みを働き、町で知り合った少女のアパートで逮捕される。14歳となっていた彼は、今度は刑務所の鉄の扉の中に入れられることになった。そして、彼は兄と同じ運命を選ぶのだった。

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