グレート・ドライバー

劇場公開日:

解説

世界選手権V5に輝く伝説のレーシング・ドライバー、J・M・ファンジオの栄光の生涯と足跡を中心に世界各地のレース場での出来事を撮影したドキュメンタリー映画。製作はグァルティエロ・ヤコぺッティとジョヴァンニ・ボルピ、監督はヒュー・ハドソン、ナレーション台本はグァルティエロ・ヤコぺッティ、撮影はパトリス・プージェ、ジョン・オルコットとロニー・テイラー、音楽はリズ・オルトラーニが各々担当。

1979年製作/94分/イタリア
原題または英題:Fangio
配給:東宝東和
劇場公開日:1980年2月16日

ストーリー

機械工だったファンジオが初めてレースに優勝したのは1940年、ブエノスアイレスのリマ往復6000マイルの大レースにおいてだった。一躍人気レーサーになった彼は、49年、イタリアに行き、サンレモグランプリで優勝、ヨーロッパのマスコミは彼の進出に話題が集中した。51年には数々の好成績を記録し、世界チャンピオンに輝いた彼は、国民的英雄としてアルゼンチンに帰国した。そして54年から57年まで連続4回、連算5度の世界選手権チャンピオンに輝き、彼の名声はますます高まった。しかし、数多くの友を事故で失なったファンジオは、55年、ル・マンのレースで忘れることのできない大惨事に直面した。恐しい記憶が絶えず頭から離れない彼は、55年、アルゼンチンに帰国し、永遠にレースと縁を切る決心をした。しかし、57年には再びヨーロッパに渡り、フランス、モナコのグランプリに優勝し、ドイツのグランプリにすべてを賭けた。フアンジオにとって苦しいレースだったが、最後のレースに差しかかったころ勝利の女神はファンジオにチャンピオンの栄冠をもたらした。常に冷静で正確な判断力と不屈の闘争心をもつファンジオは、今日もレースに賭ける男たちの脳裏に生き続けるのだった。

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