わが心の灯
解説
「地獄のサーカス」「恋愛古典風景」と同じくマリオン・デイヴィース主演映画で、ハートリー・マナース作の舞台劇を、「シナラ」「チャンプ(1931)」のフランセス・マリオンが脚色し、「スザン・レノックス」「陽気なママさん」のロバート・Z・レナードが監督にあたり、「地獄のサーカス」「お仰いましたわネ」のジョージ・バーンズが撮影した。のお撮影台本はフランク・R・アダムスが作製している。助演者は「放送室の殺人」「監視装甲車」のオンスロー・スティーヴンス、「悪魔と深海」のジュリエット・コンプトン、「心の青空」のJ・ファーレン・マクドナルド、アイリーン・ブラウン、アラン・モウプレイ。ドリス・ロイド等。
1933年製作/アメリカ
原題または英題:Peg O' My Heart
ストーリー
年老いたアイルランドの魚夫の娘ペッグは母を亡くしてから母方の親戚でイギリスの社交界でも有名なチチェスター家に引き取られた。豪奢な生活にも拘わらずペッグは父と別れて悶々として楽しまなかった。彼女は彼女の身辺のことに就いて何くれとなく世話をしてくれた若い弁護士のジェリイを恋していたが、ジェリイはチチェスター家のエセル嬢との婚約を発表した。しかしエセルはブレント大尉と熱烈な恋に陥っていたことをペッグは知っていた。たまたま彼女のもとへ悲報がもたらされた、父の死去したとの知らせである。エセルがブレントと駆け落ちする決心をした時、ペッグはジェリイを失望の底に突き落とさぬ様にと彼女に思い止ることを乞うた。2人の駆け落ちを思い止らせるために努力したペッグはブレント大尉と恋仲であるかの如く装わねばならなかった。そのためにジェリイには誤解を受け且つペッグはチチスェター家の会合で詰問を受けねばならなかった。彼女は自ら弁護もせず、傷つける心を抱いてアイルランドへ帰った。父の訃報は誤報であることがわかった。ペッグは過去の事件をすべて忘れるべく勉めた。彼女の誕生日を祝うパーティーで思い出の音楽に昔の記憶を呼び起こし、涙を浮かべて庭にひとり淋しくでた。そこに迷夢から覚めたジェリイが彼女の前に現われ、彼が本当に愛するのは彼女であると告げるのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・Z・レオナード
- 脚本
- フランセス・マリオン
- 脚色
- フランク・R・アダムズ
- 原作
- ハートリー・マナース
- 撮影
- ジョージ・バーンズ