ワイルド・パーティー(1929)

解説

「艦隊入港」「三週間」に次ぐクララ・ボウ嬢主演映画で、嬢最初の発声映画である。ワーナー・フェビアン氏の原作を「父と子」のイー・ロイド・シェルドン氏が脚色し「マンハッタン・カクテル」「恋人強奪」のドロシー・アーズナー女史が監督し、カメラは「ウォール街の狼」「父と子」のヴィクター・ミルナー氏が担任した。助演俳優は舞台から映画入りしたフレドリック・マーチ氏を筆頭に「言論の自由」のマーセリン・ディ嬢、「艦隊入港」のジャック・オーキー氏、シャーリー・オハラ嬢ジヨイス・コンプトン嬢、ジャック・ルーデン氏等である。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:The Wild Party

ストーリー

ウィンストン大学にステラ・エイムズを中心とする一組のモガ団があった。ステラはある学期初めに家から学校へ来る列車中で間違って見知らぬ男の寝室に入って恥をかいたが、学校へ来て見ると、その男は新たに人類学の講座を担任するギルモア教授だった。ステラ等は早く人類学の講座に出たがギルモア教授はとても厳格で少しの手加減もしなかったので教室は何となく不穏な空気に満たされがちった。幾週間かの後大学に舞踏会があったがステラの一団は余り思い切った扮装をしたので入場を禁止された。そこで彼女たちは近くのロードハウスに赴いたが一団の酔漢に襲われ、ステラは逃遅れて誘拐されようとした。この時ギルモア教授は通りかかってステラを救い寄宿舎へ連帰る途中、2人は今まで包んでいたお互いへの思慕をはっきり意識した。そしてステラは今までとは違った生活を始めることを心に誓った。次の日ステラは宿題を怠ってギルモア教授から叱責された。これは他の学生に2人の関係が気付れまいための教授の懸念からのことだったがステラは泣いて教室を出た。その夜ステラは同室の親友で非常な勉強家のヘレンを誘って男学生との集会に出席した。ヘレンはジヨージという青年と恋におちた。同じ夜ギルモア教授はかつてステラを誘拐しようとして教授に懲らされた暴漢に射撃されて腕に負傷した。教授は1ケ月間休暇をとって療養に行った。彼が帰った夜ステラはその部屋を訪れたがその時靴飾りをギルモアの部屋の外に落としたのを、ステラを快く思っていない同級生のエヴァに発見された。エヴァはまたヘレンがジヨージに宛てたラヴ・レターを偶然手に入れて学生会長に届けた。ステラはヘレンがこの手紙のために特待生になれないという嘆きを察し、また愛するギルモア教授の立場を思って決意し自ら全部の責任を負って退学した。この間の事情を知ったギルモア教授もまた教職を抛ってステラのあとを追い、2人は研究旅行に相携えて赴くことになった。

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