ロマンスの街

解説

「原始人」のフランシス・レデラーが「コンチネンタル」「空中レヴュー時代」のジンジャー・ロジャースと共に主演する映画で「ラッパは響く」「六月十三日の夜」のスティーブン・ロバーツが入社題1回作品として監督に当たったもの。原作はノーマン・クラスナがドン・ハートマンと協力して書き下ろし、「小牧師(1934)」のジェーン・マーフィンが「メリケン万歳爆走の巻」のエドワード・カウフマンと共同脚色している。助演者は「青空天国」のアーサー・ホールを始め、「ますらを」のジミー・バトラー、「力と栄光」のJ.ファーレル・マクドナルド、シドニー・トーラー、ドナルド・ミーク等である。キャメラは「熱血撮影隊」「空飛ぶ悪魔」のニコラス・ミュスラカの担当である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Romance in Manhattan

ストーリー

チェッコスロヴァキア人のカーレル・ノヴァクは青雲の志を抱いて米国に来たが、入国の見せ金が2百ドルと新たに制定されたのを知らずに50ドルしか持って来なかったので、本国へ送還される事になった。しかし彼はせっかっく来たのに引き戻す気になれず、船から飛び下り泳いで上陸した。そのとき財布を失い無一文になったが通り掛かったある劇場の舞台裏口で、コーラスガールのシルヴィア・デニスに救われた。彼女は自分のアパートの屋根の上を彼のねぐらとし、弟のフランクに頼んで新聞売り子の職を与えた。カーレルは次いでトラック運転手となり、次いでタクシー会社のお雇い運転手となった。その間に彼は交通巡査のマーフィーと親友になった。彼が入国見せ金の2百ドルを殆ど全額貯金して改めて入国手続きをしようとしたとき、タクシー会社の運転手ストライキが起こり、同時にシルヴィアの勤めているミュージカル・ショウが興行打ち上げとなった。このためにカーレルは貯金を引き出してシルヴィア達の食費としなければならず、折りも折り、フランクが学校を休んで野球見物に行って捕まり、育児院に入れられる事となった。しかしシルヴィアが結婚すればフランクは育児院に行かないで済むのだった。それを聞いたカーレルは愛し合っているシルヴィアと結婚すべく決心したが、結婚許可証を貰いにいけば彼の不正入国が暴露するのである。そこで彼は法廷で名刺を貰った弁護士パンダーに手数料後払いで入国手続きをしてくれと頼んだところがパンダーは不正入国者を送還責任の船会社に渡せば褒金百ドルが貰えるので、三百代言の本性を出して、船会社に通告しカーレルを本国へ送還させる事とした。そして彼を最寄りの警察署へ連行し、一夜の留置を依頼した。しかし警察では移民局から依頼ではなく、一弁護士の依頼でカーレルを留置すべき責任を負わない。しかもこの警察署にはマーフィーが勤務しているので、彼はカーレルに同情すると共にパンダーの硬骨を憎み、当番の部長と相談してカーレルを助けることになった。そこでパンダーを自動車速度違反、警察官職務執行妨害、の件で拘留し、一方移民局に通知してカーレルの正式入国手続きをしてやり、警察署に牧師を呼んでカーレルとシルヴィアの結婚式を挙げさせたのである。かくてフランクもシルヴィアとカーレルと同居する事を許され、幸福に暮らした。

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