旋律の殺人

解説

「男の魂(1935)」「女は要らねえ」のエドモンド・ロウが主演する探偵劇で、原作は「影無き男(1934)」のダシエル・ハメットの書き下ろし物である。改作はドリス・マロイとハリー・クローク2人の手になり監督には「夜の12時」「異人種の争闘」のアラン・クロスランドが当たった。助演者は「蛍の光」「鏡の前の接吻」のジーン・ディクソン、「客間の燭台」「蛍の光」のエスター・ラルストン、「ロバータ」のヴィクター・ヴァルコニ、「森の男(1933)」のヴァーナ・ヒリー、「舗道の雨」のマイナー・ワトスン、ロバート・グレックラー、ジェームズン・トーマス等。撮影は「白蛾」と同じくジョージ・ロビンソンの担任である。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Mr. Dynsmite

ストーリー

私立探偵T・N・トムスンはダイナマイトとあだ名され、女にはもてていたが、敏腕なので警察に敬遠され、あの町この町と移住していた。ボリスはピアニストのドヴォルシャックの先妻の子で、賭博は好きで金遣いが荒いので勘当を受けていたが、このボリスがある日カジノで大当たりをして1万ドル儲けた途端、何者にか殺された。探偵部長キングは騒ぎの元のカジノを閉鎖しようと考えた。カジノの持ち主クラーク・リュイスが当惑していると、ここにダイナマイトが訪れこの事件を引き受けることになった。ダイナマイトが女秘書のリン・マーローとドヴォルシャック家を訪れると、リュイスの娘モナやリュイスの子分たちが逃げていく姿があり、当のドヴォルシャックはオルガンを弾いたまま死んでいた。警察でドヴォルシャックの妻シャーミオンの取り調べ、リュイスの召喚、モナの捜索、と躍起となっていると、ここに3度目の怪事件が怒った。其はドヴォルシャックの秘書ヴィリアムスがダイナマイトに事件の真相を告白せんと電話した途端、何者かに殺害されたのである。ダイナマイトは何か期するところあってモナを自宅に匿っていたのだが、この事件のあった数日後、キング、シャーミオン、リュイス、モナ、リン等の事件関係者をドヴォルシャック邸に集めた。そして人々を、ドヴォルシャック殺害の日の有り様と同じ位置につかせた。そしてリンにパイプオルガンで同じ楽譜によって演奏せしめた。そしてダイナマイトは真犯人を発見した。犯人はシャーミオンであった。彼女は自動車で逃れんとして谷底に落ちて死んだ。事件はこうなのである。シャーミオンはウィリアムスを味方として夫の財産を狙い、先ずボリスに仕掛け有るパイプオルガンを作らせ、そして後に彼を殺し、さらに悔悟して告白せんとしたウィリアムスをも殺したのであった。モナはダイナマイトを恋したが、彼は再び町を追われて行くのであった。それは彼を愛するリンが計ったからである。

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