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解説

「いとしの我児」に続くベン・アレクサンダー主演映画で、J・K・マクドナルド氏の原作、ヴァイオレット・クラーク女史,レックス・ニール氏、ジョン・W・グレイ氏の脚色、「子供の世界」「いとしの我児」等と同じくウィリアム・ボーディン氏が監督した。アレクサンダー君の対手にはマーメイド喜劇でお馴染みのロイド・ハミルトン氏、「海賊アップルジャック」出演のマット・ムーア氏、「花聟試験」「夜の馬鹿」出演のパッシー・ルス・ミラー嬢その他メアリー・カー婦人やサム・ド・グラッス氏等が出演している。愉快な喜劇である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:A Self-Made Failure

ストーリー

サルファー・スプリングスという田舎の温泉町へ浮浪者ブリージーは孤児のソニーとカメオという犬と共に漂泊って来て、ドイツのストラウス教授と間違えられ、サイラスの経営する旅館のマッサージ主任に任命される。ソニーはニール婆さんが孫娘のアリス対手に経営している下宿に世話をされる事になり、昔は検事であったが貧乏作家になっているジョン・スティールを下宿人にする。アリスとスティールの間にはいつか美しい恋が芽生えた。そのうちブリージーは不図したことからサイラスがアリスの亡父から今の旅館や温泉の権利を奪った事情を知りスティールと相談してサイラスの悪事を暴露しアリスと祖母は旅館の正常な持ち主であることを証明する。万事解決した後ブリージーは再び昔の放浪生活に入ろうとしたが、ソニーや犬の情に牽かされて遂にこの町に永住する。アリスとスティールの恋が実を結んだ事は言うまでもない。批評ー人情味を含んだ軽い喜劇で、素晴らしいキャストになって良く演じられている。何人をも喜ばせ得る映画である。(ニウス誌ローレンス・リード氏)

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