夜はパリで

解説

ワーナー・ブラザース年例の「ゴールド・ディガース」物の1938年版。主役は「スイート・ミュージック」「ジョージ・ホワイツ 1935年スキャンダルス」のルディ・ヴァリーで、「4人姉妹」「ハリウッドホテル」のローズメリー・レーン、「グレート・ワルツ」「ハリウッドホテル」のヒュー・ハーバート、「唄う陸戦隊」「躍り込み花嫁」のアレン・ジェンキンスが相手役を勤める。ストーリーはジェリー・ホーウィンとジェームズ・シーマーの原案に基づいて「ハリウッドホテル」の脚色チームたるジェリー・ウォルド、リチャード・マコーレイ、モーリス・レオ、の3名画共同執筆し、「作家と御婦人」のアール・ボールドウィンウインと「大学祭り」のウォーレン・タフとが協力して脚色し、「唄う陸戦隊」「ジャズと艦隊」のレイ・エンライトが監督にあたり、「大学祭り」「化石の森」のソル・ボリートが撮影した。なおミュージカル場面は「ハリウッドホテル」と同様バスビー・バークリーが按舞演出、ジョージ・バーンズが撮影している。助演者は新人グローリア・ディクスン、「氷上乱舞」のメルヴィル・クーパー、「グレート・ワルツ」のカート・ボイス、「最後のギャング」のエドワード・ブロフィー、「ハリウッドホテル」のフリッツ・フェルト等で、33名のゴールド・ディガー・ガールスが出演するほか、シュニッケルフリッツ・バンドが特別出演している。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Gold Diggers in Paris

ストーリー

パリ万国博覧会の理事会は世界各国のバレー舞踏競演会をやることを決議し、アメリカン・アカデミー・バレーを契約するためモーリス・ジローが派遣されたが、そそっかしい彼はテリー・ムーアとデューク・デニスの主宰するクラブ・パリ一座を間違えて契約した。テリーはバレー教師を雇うことにしたがやってきたのはケイ・モローという踊り子1人だけである。出帆間際にテリーは離婚した先妻モナに出会ったところ、離婚手当ての支払いが残っているので彼女も行かねばならぬ仕儀となる。船中で一座が公演をしようとしたとき、本当のバレー団の座長がパドリンスキーとその後援者たるギャングのマイクから電報を受け取ったモーリスは驚いてテリーのところへ来たが、端役芸人のレティシアが博覧会で腹話術の「物いう犬」をやるからと、たちまちモーリスを丸め込んでしまう。パリについた一行は博覧会総裁ピエール・ルブレに歓迎されたが、彼はモナに興味を持ったようである。しかし後からパドリンスキー一座がパリへ到着したので、偽物であると知った総裁はカンカンに怒ってクラブ・パリ一座は追放命令を発せられることになった。警察の目を避けてささたかなホテルへ逃れている内に、テリーとケイは愛し合う仲となったが、モナのことがあるのでうまく進まない。モナは一座の危急を救うためにピエールを訪れ、気絶の真似をしてその隙に机上にあった追放命令をパドリンスキー一座宛に書変えた。そして本物のバレー団が警官に追われている間に、モナは一同を会場に向わせたが、テリーとデュークの2人は落胆の余り自首しようとして姿を消した後であった。そこでラジオを用いて2人の行方を探すことになり、ようやく会場へ駆けつけた2人はバレーの代わりにスイング音楽を聞かせる。これが観客を始め審査員にもヤンヤの喝采を博し、モナはピエールの腕に抱かれたので、テリーとケイにも楽しい生活が始まることになった。

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