勇者ならでは

解説

「ヴァージニアン(1929)」「七日間の休暇」に次ぐゲイリー・クーパー氏主演映画で、「狼の唄」「青春狂想曲」のキーン・トンプソン氏が書き卸した原作を「砂丘を越えて」「赤い髪」のアグネス・ブランド・リー女史が脚色し、「スイーティー」「グリーン家の惨劇」をものしたフランク・タトル氏が監督し、「摩天楼の巨人」「青春の幻想」のハリー・フィッシュベック氏が撮影したものである。助演者は「ヴァージニアン(1929)」「快走王」のメアリー・ブライアン嬢、「レヴュー結婚」のフィリップス・ホームス氏、ヴァージニア・ブルース嬢、ジェームズ・ニール氏、フリーマン・ウッド氏、エルダ・フェルケル嬢、ガイ・オリヴァー氏等である。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Only the Brabe

ストーリー

南北戦争の一挿話である。北軍の騎兵大尉ジェームズ・ブレイドンは恋人エリザベズに裏切られたので自暴自棄に陥り、死を願って間諜の役を引き受けた。彼の役目というのは故意に敵軍に捕らえられて偽の書類を渡し、南軍を味方の都合の良いように動かさしめることにあった。南軍側ではカルホーン家で大舞踏会を催していた時ブレイドンは南軍伝令に変装して席上に現れた。南軍の士官ロバート・ダーリントン大尉はカルホーン家の美しい令嬢バーバラを恋していたが彼女はダーリントン大尉を嫌っていた。そしてブレイドンの凛々しい姿に心を惹かれた様子だったので、ブレイドンはダーリントンに嫉妬を起こさせ自分を疑わせて、捕らえられ例の書類を敵の手に渡そうと試みた。ところがバーバラはブレイドンを愛し信じて彼に難がかからないように努力した。窮余の一策と彼はバーバラの部屋に忍び入り手には南軍の地図を握っていた。バーバラはその現場を見て彼が間諜であることを知ったが彼を南軍の手に引き渡そうとはしなかった。ブレイドンは窓から飛び降りて逃亡を装い捕らえられた。南軍は北軍の策略通りに行動した為に散々に敗北してしまった。北軍の術中に陥ったことを悟った南軍は引き返してきてブレイドンを血祭にあげようとした。ブレイドンがあわや銃殺されようとする時、北軍が殺到して南軍を遁走させた。ブレイドンは負傷したが生命に別状はなかった。平和克服後北軍の殊勲の勇士たるブレイドンが南方の名花バーバラ・カルホーンと華燭の典を挙げたことはいうまでもない。(パラマウント支社輸入)

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く