勇敢なる孤児

解説

「キッド」「悪戯小僧」「マイ・ボーイ」等によって、本邦に於いても小さな身体に背負いきれぬ程の名誉を博し得たジャッキー・クーガン君が主演したファースト・ナショナル映画である。原作者脚色等は不明で一寸調べがつかない。「マイ・ボーイ」を監督したアルバート・オースティン氏がやはり監督している。又最近公開の「ロビン・フッド(1922)」に於いて素晴らしい出来を見せたウォーレス・ビアリー氏とグロリア・ホープ嬢が共演している。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Trouble

ストーリー

ダンニーは憐れな孤児である。彼はある孤児院に養われていたが、今度その孤児院が閉鎖される事になったので、孤児はそれぞれ希望者の手許へ引き取られる事になった。ダンニーと彼の愛犬クイニーとが貰われて行ったのは鉛管直しの夫婦の家で、妻のリーは良家の娘で至って優しい女であったが、良人のエドワードは大酒飲みの怠け者で、毎も妻を打ったり蹴ったりしている不良漢であった。或日大きな邸から鉛管の修繕を頼まれたがエドワードはすっかり仕事を怠けていて応じないので、ダンニーは健気にも小さな手に親父の道具を持って出かけた。勿論7才のダンニーには何も出来なかった。それ所か屋敷中の大騒動を持ち上げてしまったが、親切な奥様から5ドルの礼金を貰って喜び勇んで帰って来た。だがその5ドルも親父の手に巻き上げられそうになったので、ダンニーは母親に加勢して勇敢に闘っている所へ、運よく警官が来て親爺を縛り上げて呉れた。裁判の結果、親爺は重なる罪で1年間監獄へ行く事になり、ダンニーは養母の実家へ引き取られて、彼の為に始めて暖かい家庭が見出されたのである。

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