山の上の第三の男

劇場公開日:

解説

山に生きる男たちの暖い友情と、峻険な峰に挑む彼らの不屈な闘魂を描いた山岳映画。ジェームズ・ラムゼイ・ウルマンの原作をエリノア・グリフィンが脚色し、「剣と薔薇」のケン・アナキンが監督した。撮影はハリー・ワックスマン、音楽をウィリアム・オルウィンが担当。出演は「V1号作戦」のマイケル・レニー、ジャネット・マンロー、ジェームズ・マッカーサー、ジェームズ・ドナルド等。総指揮ウォルト・ディズニー。製作ウィリアム・H・アンダーソン。

1959年製作/アメリカ
原題または英題:Third Man on the Mountain
配給:大映
劇場公開日:1960年1月15日

ストーリー

1865年。アルプスの鋭峰シタデルのふもとの村カータル。18歳のルディ(ジェームズ・マッカーサー)はホテルの皿洗いだが、偶然、深いクレバスから、英国の著名な登山家ジョン・ウィンタース(マイケル・レニー)を救った。シタデルの単独踏査に失敗したところだった。ルディは自分が16年前、客を護ってシタデルの犠牲になったガイド、ジョゼフの息子だと話した。いつかは父の赤いシャツを持ち登頂を果たしたいと思っていることも。ウィンターは登頂の下調べにルディとその叔父のガイド、ラーナーを伴った。これはルディの経験不足から失敗し、ルディは2度と山へ登るなと叔父に言い渡された。恋人リズベス(ジャネット・マンロー)は彼を励まし、ジョゼフの同僚だったテオにつかせて登山技術をみがかせた。ウィンターが再びカータルでガイドを募ったが、誰も応じなかった。彼は反対側の村ブローリで、ガイド、サクソーを雇い行動を開始した。ルディは黙ってシタデルへ向かい、避難小屋でウィンターらに会った。カータルの望遠鏡に映じた“山の上の第3の男”は誰か?テオにはすぐ判った。ラーナーハルディを連れ戻し、ウィンターに登頂をやめさせるため、テオたち5人を連れて出発した。ウィンターは、落石で頭にケガをしていた。激論の末、3人にラーナーが加わりアタックは続けられた。けわしいチムニーで、ルディは先導の役をみごとに果たし、その先に頂へのルートを見た。1晩のビバーク。サクソーは、ウィンターの負傷がアタックを中止させるだろうと、こっそりキャンプを抜け出した。ルディが後を追い、頂上近くで転落したサクソーの救助にかかった。ウィンターらは登頂を開始し途中でルディの荷物を見つけ、赤シャツとピッケルを携行した。ルディがサクソーを救い、小屋にたどり着いたとき、ウィンターらは、頂上に立っていた。初登頂の成功とルディの美しい行為に、カータルの村はわいた。ルディはリズベスの暖い祝福を受けた。ウィンターは自分をたたえる村人たちの前でこういった。“あの山はルディと彼の父さんのものななのです”山頂にはあの赤いシャツがひらめいていた。

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