痩せ姫君

解説

ジョージ・エイド氏原作の喜劇で之をヴィクター・シェルツィンゲル氏が監督し、メイベル・ノーマンド嬢を主役として製作した奇抜なファース・コメディーで、タリー・マーシャル氏と、ヒュー・トンプソン氏が相手である。

1920年製作/アメリカ
原題:The Slim Princess

ストーリー

モレヴァニアという東洋のある国では、肥った女でなくては美人の資格がなかった。従って天性痩ッポチのカロラは何時まで経っても売れ残っていた。自分が売れ残るばかりならともかくカロラの妹2人はせっかく肥っているのに、姉が嫁に入らないので良い相手があっても嫁に行くことができなかった。今やカロラの一家は絶望の淵に陥った。一室に檻禁されているカロラはそれでも苦しそうな顔もしないで肥るのを待っていた--。米国の青年探検家パイクは壁を乗り越えてカロラを慰めに来た。もちろんカロラはその勇敢な青年にデスペレートな恋を捧げた。彼女は世間の娘と同じように、どうかして肥りたいと考えた末、ゴムの衣服を作って空気を吹き込み、一躍「美人」に成り澄ましたが憐れ仙人堂の刺に穴を明けられ見る間にまたもとの痩ッポチに帰った。カロラの父は米国にある病院があって、婦人を肥らせるとの話しを聞き、医者を付き添わして彼女を米国に送った。ワシントンの大使館に舞踏会が催された時彼女は再びパイク青年に逢ったが、彼等の喜びは彼女が国へ呼び帰されることになったので破れねばならなかった。しかし冒険果敢のパイクはカロラの跡を追った。そして万難を排して彼女を妻に迎えることができた。

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