夜間裁判

解説

「ギャングの家」「Gメン」のアン・ヴォーザークと「札つき女」「空の特種」のジョン・ライテルが主要なる役を勤める映画で、ドン・ライアンとケネス・ガメットが協力して脚本を書き、台詞監督だったフランク・マクドナルドが監督に当たり、「雲とつばさ」のウォーレン・リンチが撮影した。助演者は「空の特種」のカーライル・ムーア・ジュニア、「倒れるまで」のジョセフ・クレハン、「札つき女」のウィリアム・B・デイヴィッドソン、「大渓谷の呼声」のウォルター・ミラー、スタンリー・フィールズ等である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Midnight Court

ストーリー

自動車泥棒の巨魁アル・クルーガーは暗黒界に於ける勢力を利して巧みに報網を潜っていた。彼の子分のスリムとクラウターに町はずれで酒場を経営させる一方、浮浪の青少年をして自動車を盗ませ、秘密のガレージで盗んだ車の部分品を取替え、車台の色を塗変えて、他州で売る、というボロい商売である。ある夜の浮浪者検挙で、ヴィクター・シャンリーという酔漢が挙げられて、夜間裁判所へ突出された。シャンリーはこの州の前任検事であったが、クルーダーを検挙しようとしたために、クルーガーの潜行戦術の犠牲となって失職し、愛し合った妻キャロルとも離婚した男だ。シャンリーは判事を罵り、自分はクルーガーの顧問弁護士となり、米国一の弁護士になる、と言った。それを聞いて驚いたのは法定詰めの汽車になっているキャロルだった。クルーガーはシャンリーと共に浮浪青年ポップ・テリルを保釈させた。シャンリーは希望通りにクルーガーの顧問弁護士として、クルーガー一味の犯罪をことごとく巧妙な舌鋒で無罪にし、悪名を馳せた。テリルはガレージで盗んだ自動車の変態作業をやらされた。愛し合っていたシャンリーとキャロルは知らぬ間に愛するようになったが二人とも純真なテリルに好意を持った。テリルは足を洗ってニューヨークへ行き勉学することとなったが、秘密の洩れるのを怖れたクルーガーはスリムにテリルを殺させた。キャロルはそれにはシャンリーも加担していると思い、彼を罵倒して去った。シャンリーはクルーガーの令酷を憤り彼と決裂した。造作を変えられたクルーガーの自動車隊が突如押さえられ、クルーガーを始めスリム等一味が検挙された。夜間裁判所に特別検事として彼らを糾弾すべく立ったのはシャンリーであった。クルーガー一味は罪状を自白せざるを得なかった。かくてシャンリーとキャロルは再び幸福を得たことはもちろんである。

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