森の勇者
解説
「紅雀」「さらば海軍兵学校」のトム・ブラウンと「少年ドン・キホーテ」「永遠に愛せよ」のヴァージニア・ワイドラー及び映画初出演のキャロル・ストーン(フレッド・ストーンの娘)が主演する映画で、ジーン・ストラットン・ポーター作の小説を「フランダースの犬(1935)」のドロシー・ヨーストが脚色し、編集者だったウィリアム・ハミルトンがエドワード・キリーと協力して監督に当たり「乙女よ嘆くな」「心の痛手」のロバート・デ・グラスが撮影した。助演者は「ロスチャイルド」のラムスデン・ヘーア、ドロシー・ピーターソン、のアディスン・リチャーズ、ジェームズ・ブッシュその他の面々である。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:Freckles
ストーリー
孤児のフレックルス青年は、職を求めつつインディアナ週の森林地帯へ来て、村の雑貨店の女主人ダンカンの娘ローリー・ルーという少女と知り合いになった。彼女がさらに学校の女教師メイリーに引き合わせ、二人のおかげで土地の有力者マクリーン氏の製材工場に雇われることになり、森林の番人に任命された。ある時、この森林に盗伐者が現れ、フレックルスの誰何を受けるや、ものすごい捨てせりふを残して逃走する。古参の番人バートンはこの機をつかんで散々にフレックルスを叱る。この頃から、フレックルスとメイリーは次第に仲良しになるが、ローリー・ルーが大木の下敷きになりかけた時に彼が決死の勇を振るって少女を救うのを目撃して以来、非常に感激して彼に恋するようになる。折しも、ジャック・カーターという男が村へ戻って来る。この男は以前,盗伐の罪で懲役に行った男であったから、マクリーン氏始め一同は警戒を怠らない。彼は森林に小屋を持っていて、そこに銀行強盗の一味をかくまっていた。ある日、ローリー・ルーがカーターの自動車の後ろに乗ったまま秘密の小屋まで行く。悪漢の一味は彼女を監禁同様にする。フレックルスは彼女の行方を捜しながらこの小屋を発見し、一時は悪漢に囲まれて危なかったが、敵の猟銃を手に入れるや勇気百倍、ついに全部を捕縛した。森林地帯はその後全く平和となり、フレックルスとメイリーのロマンスの華も咲いた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エドワード・キリー
- ウィリアム・ハミルトン
- 脚色
- ドロシー・ヨースト
- 原作
- ジーン・ストラットン・ポーター
- 撮影
- ロバート・デ・グラス