めりけん商売

解説

「ミス・ダイナマイト」のジョン・フランシス・ディロンが監督した映画で、「女難アパート」「嵐の国のテス(1932)」のチャールズ・ファーレルと「流行の王様」「失踪者三万人」のベティ・デイヴィスが出演する。S・エンゲルスとネヴィーン・ブッシュが書き下ろし、ブッシュが「四十二番街」のライアン・ジェームズと共同脚色したもの。撮影には「女性二重奏」のシド・ヒコックスがあたっている。助演は「ブルースを唄う女」のリカルド・コルテス、「青空天国」のグレンダ・ファレルを始め、「地獄の市長」のアレン・ジェンキンス、「世界は還る」のヘンリー・オニール及びフィリップ・フェイヴァシャム、「カンターの闘牛師」のロバート・E・オコナーその他である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:The Big Shakedown

ストーリー

薬剤師のジミイ・モレルは女薬剤師のノーマを雇って薬局を開いたが、金ができたらノーマと結婚するつもりでいる。しかし彼の商売はチェーン・ストアの目覚ましい進出に圧倒されて一向振るわず困っているところへ、ひょっこり現われたのがビール密造の親分バーンズでこの男も禁酒法の廃止で商売が立ち行かずくさっていた折から薬屋商売のボロイことに目を着け、ジミイを説き付けて、有名な歯みがきの模造品を作らせ安く売り出して巨利を博し、次にはオーダイトという消毒薬のにせものを押し売りする。そのために本物を製造している会社は破産に瀕する。バーンスの情婦リルは彼に捨てられたのを怒り、オーダイト製造会社へ行ってバーンスの悪事を密告するのでバーンス歯告訴される。バーンスはリルが密告したことを知り乾分に命じて彼女を殺させる。ジミイは悪事に嫌気がさし、足を洗おうとするが、バーンスはジミイを脅して意に従わせ、少しも効かぬ強心剤の模造品を作らせる。その頃ジミイの妻ノーマは臨月で入院し、強心剤の注射を必要としたが、ジミイは自分の作ったインチキ強心剤を使われては堪らぬと本当の強心剤を取りに戻った間に子供が生まれる。ノーマは助かるが子供は強心剤が効かなかったために死亡する。悲嘆に余りジミイはバーンズを殺そうと彼の部屋へ跳り込んだ刹那バーンズは彼のために破産の憂き目を見たオーダイトの創製者シェフナーのために射殺され、劇薬を満たした大桶に投げ込まれ死体は跡形もなく溶けてしまう。そして乾分等もことごとく捕われて刑務所へ送られる。ジミイはようやくギャングと手を切ってノーマと共に再び正しい薬屋を始めることができた。

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