霧笛の波止場

解説

「暴君ネロ(1932)」「お化け大統領」のクローデット・コルベールが「恋愛即興詩」「軟派ガール」のベン・ライオンを相手に主演する映画で、マックス・ミラーの原作を「虎鮫」「南海の劫火(1932)」のウェルズ・ルートが脚色し、「百万円貰ったら」「米国の暴露」のジェームズ・クルーズが監督、「シナラ」「海賊(1931)」のレイ・ジェーンが撮影した。助演は「シャーロック・ホームズ(1932)」「メリケン押切帳」のアーネスト・トーレンスを始め、ハリー・ベレスフォード、モーリス・ブラック等である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:I Cover the Waterfront

ストーリー

エリ・カークは漁船に忍ばせて中国人を密入国させて金儲けをしていたが、ある時監視船に追われてやむなく中国人を海に投げ込んで難を逃れた。監視船に乗っていた新聞記者ミラーはカークの尻尾を必ずつかんで見せると力んだ。ジュリーは父親が心配しているのを知ったがカークは娘に何事も打ち明けようとはしなかった。ミラーはジュリーの水着姿をみて心を惹かれた。ある日ミラーは浚渫船に乗っていて一中国人の死骸が引き揚げられたのを見て、カークが密輸し損なったことを知った。カークが酒場で酔い倒れているのをジュリーと共にミラーが助けてやってから二人は恋し合う仲となった。それにも拘らずミラーはカークの犯罪を突き止める決心をして、カークの船が入港した時警官と共に臨検した。船には巨大な鮫が積み込まれているだけだった。ミラーが鮫の腹を割くと中国人が現れた。カークはミラーを撲倒してのがれたが警官の弾丸に傷つけられた。逃げ仰せたカークは中国人医師に治療して貰ったが、ミラーが嗅ぎつけてやってきたので、射倒した。そこへジュリーが駆けつけたがカークは娘がカークを愛しているのを知って、娘にミラーを病院に運ばせた。カークは傷が原因で死んだ。ミラーが全快してアパートに帰宅するとジュリーは綺麗に掃除をして彼を迎えた。

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