娘十八泳げや泳げ

解説

「娘十八運動狂い」「男装女剣客」と同じくビービー・ダニエルス嬢主演喜劇で、ロイド・コリガン氏が書き卸した台本により右記二映画と同じくクラレンス・バツジヤー氏が監督し同じくジエームズ・ホール氏が相手役を演じている。「錯覚恋愛」「青春の喜び」等出演のジョセフイン・ダン嬢、「あれ」「殿様専用娘」等出演のウィリアム・オーステイン氏のほか、英仏海峡横断水泳の最初の成功者たる水泳選手ガートルード・エダール嬢が特別出演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Swim,Girl,Swim

ストーリー

ダナ大学に春が来た。アリス・スミスは昆虫の研究に夢中になっている女学生で、学生間では「虫」の綽名で通っていた。しかしアリスも若い女性だった。彼女は学生会長として女学生連の憧憬の的たるジエリイ・マーヴインに淡い恋心を抱いていた。そしてジエリイが女学生中の第一の運動家ヘレン・トレーシーと親密なのを見るにつけ、アリスは何時かは自分も運動家の仲間入りをしようと思っていた。学生対抗の女史競技の時泳げもしないのにアリスは泳げると言って出場して散々な物笑いとなったりした。彼女は唯一の同情者たる動物学教授のスパングルに志を語って女子水泳チームに加わろうと誓った。するとヘレンを始め意地悪の連中が彼女に水泳通信教授を受けることを勧め、通信学校から卒業免状を貰った彼女をチームの主将にかつぎ上げて陰で笑っていた。その時ゲーツ海峡横断競泳が催され、泳げもしないアリスはおだてられてダナ大学を代表して参加した。出発して1町も行かぬ内にアリスは溺れようとし付き添いのスパングル教授のモーターボートに救い上げられた。教授は急いで陸に行こうとして折柄の濃霧のため漁船と衝突して2人共海中に落ちた。気絶していたアリスは正気づいた。その処は決勝点近くだったので何も知らぬアリスは第1着に泳ぎ着いた。彼女が第1着を占めたのでダナ大学は湧き返る大騒ぎとなった。昨日の「虫」は全校の人気者となり、アリスはたちまちジエリイの愛を得た。そして6週間後に行われる大学対抗競泳大会にも出場することになった。彼女が泳げないことを知るのはスパングル教授だけでアリス自身も知らぬこの秘密の解決に困ったが、折良く世界的水泳選手ガートルード・エダール嬢が来合わせていたので知り合いの教授は嬢にアリスのコーチを頼んだ。6週間の練習の結果アリスは立派な泳ぎ手になったが、競泳の前日に至って、海峡横断水泳の秘密がジエリイとアリスに知れ、アリスはジエリイに難詰されて行方を晦ましてしまった。競泳の時刻が来て、アリスがいないことは人々を狼狽させたが、20マイル離れた伯母の家に隠れていると知った教授は、エダール嬢にアリスの技量を保証されて後悔したジエリイと共に迎えに赴いた。帰途様々の難関を突破しようやく着いた時スタートは切られた。遅れたアリスは懸命に泳いで見事に第1着を占めた。

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スタッフ・キャスト

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