むすめ結婚症

解説

ジャズ・バンド指揮者として米国一流のガイ・ロムバードがそのロイヤル・カネディアンスを率いて初お目見えする映画で、「恋と胃袋」「ヒョットコ六人組」のグレイシー・アレン及びジョージ・バーンズが共演する喜劇。原作はレディー・エメリー・カメロン夫人が執筆し、キーン・タンプスンとレイ・ハリスがこれを改作し「女難アパート」のクロード・ビニヨンが作家のJ・P・マッケヴェイと共同して脚色、「風の接吻」「不思議の国のアリス(1933)」のノーマン・Z・マクロードが監督に、ヘンリーシャープが撮影にそれぞれ携わった。助演は「南瓜とお嬢様」「三角の月」のジョーン・マーシュ、「地獄のサーカス」のレイモンド・ミランド、舞踊チームのヴェロスとヨランダ、「ロイドの大勝利」「ママはパパが好き」のジョージ・バービア、「空中レヴュー時代」「生活の設計」のフランクリン・パングボーン、スタンリー・フィールズ等の面々である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:Many Happy Returns

ストーリー

社長アレンの外遊中、彼のボン・トン百貨店は娘のグレイシイのためにめちゃめちゃにされていった。彼女は百貨店を壊して鳥の家を造るというので、ネクタイに自動車を景品に出すという安売りである。騒動はそれだけではなかった。専属のガイ・ロンバードのオーケストラは映画入りをしてハリウッドヘ行くというし、グレシイの妹フローレンスは映画会社の懸賞に当選して、恋人のテッドとこれもハリウッドに発った。社長アレンはラジオ部のアナウンサーのバーンズをグレシイと結婚させ、ハリウッドへ連れていかせる計画を立てた。というのはバーンズと結婚すればグレシイの頭が平常になると思ったからであった。グレシイとバーンズが乗った汽車には、フローレンスとテッドが乗っており、ガイ・ロンバードも同乗していたので、汽車の中は大騒ぎとなった。アレンはごろつきのマイクとジョージを雇い、3000ドルの賞金で、フローレンスとテッドを連れ戻そうとし、2人は飛行機でカナダへ出発した。汽車がパサデナに着いたとき、2人は巧みにフローレンスとテッドを誘拐した。困ったのは映画会社の連中で思案の結果、グレシイとバーンズを替え玉に使う事になった。いよいよ撮影となると頭の少し変なグレシイがスターなのだから、珍景続出で、上手く行くはずがない。グレシイは行方不明の妹フローレンスのため3万ドルの懸賞金を発表する。ごろつきのジョーとマイクは額の多いグレシイの懸賞金に乗り換えて、グレシイのアパートを訪れた。そこへ、アレンが紐育から駆けつけ、懸賞金もなく、ジョーとマイクに追われ、窮地に陥ったバーンズを救ってやった。やがて、フローレンスとテッドは正式に結婚を承認され、グレシイも父から3万ドルの褒美を貰って、バーンズと新婚旅行に出掛ける事になった。

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