息子の顔
解説
「人生は四十二から」「花婿は漫遊病」のメアリー・ボーランドが「生きているモレア」のジュリー・ヘイドン、「科学者の道」のドナルド・ウッズ、「男の敵」のウォーレス・フォードを相手に主演する映画で、ハリー・ハーヴェイの原作を「久遠の誓い」のシルヴィア・サルバーグが脚色し、「忘れられた顔(1936)」「脱線僧正」のE・A・デュポンが監督にあたり、「南瓜おやじ」のウィリアム・C・メラーが撮影した。助演者は新顔のロンソニー・ネイス、「地獄への挑戦」のロジャー・イムホフ、「東への道」のチャールズ・ミドルトン等である。
1936年製作/アメリカ
原題または英題:A Son Comes Home
ストーリー
メリイ・グレディーはサンフランシスコの波止場の名物女であった。市長から巡査に至るまで彼女の友達であり養娘のジョウと2人で市民から可愛がられて暮らしていた。ある日、1人の青年が強盗の嫌疑で捕らえられた時、青年はメリイの息子デニイの写真を新聞で見て、自分がデニイであると名乗った。メリイは彼に同情して偽者を承知しながら引き取ってやり真犯人を捜すことになった。この青年は強盗に襲われた人を救おうとして、見誤られたのであった。ところがその強盗というのがまさにデニイだったのである。青年は事実をジョウに話したので彼女は義母に犯人を捜すことを思い切らせようとしたが、メリイは承知しなかった。彼女は新聞記者のスティーヴと協力して息子の行方を突き止め、隠れている貨物船に乗り込んで行った。しかし、息子は母の姿を見ても改心の色なく、争いの末警官のピストルに倒れた。メリイのこころを察してスティーヴは事実を発表しなかったので、メリイに救われた青年がデニイとなり、ジョウと結婚して平和に暮らすことになった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- E・A・デュポン
- 脚色
- シルビア・サルバーグ
- 原作
- ハリー・ハーヴェイ
- 製作
- アルバート・ルイス
- 撮影
- ウィリアム・C・メラー