摩天街の銃声

解説

「ハリウッド盛衰記」「高速度娘恋愛合戦」と同じくアリス・ホワイト主演映画で、アール・ボールドウィンが自身執筆のストーリーから脚色及び、台詞を書き、「ラグビー時代」「僕の幸運日」のエドワード・クライン、デイヴィッド・マナース、「ハバナから来た女」「ブロードウェイ・メロディー」のケニス・トンプソン、「高速度尖端娘」のリタ・フリン、「ブロードウェイ黄金時代」「歓楽地帯」のリー・モーラン、「青春の幻想」のリチャード・クレイマー、「サンダーボルト(1929)」「暗黒街のローマンス」のロバート・エリオット、その他が助演、カメラは「君よ知るやわが悩み」「恋の走馬燈」のシド・ヒッコックスがクランクしている。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Sweel Mama

ストーリー

踊り子ゴルディーの愛人でピアニストのジミーは元来やや不良性を帯びていた男だったのでゴルディーは心配していたが、ある時彼女が喜劇の一座に加わって旅回りをしていた時、ジミーがまた拘引されたという電報が来た。で、驚いたゴルディーは取る物も取りあえずニューヨークへ飛んで帰った。その時、汽車賃を立て替えてもらったことから彼女はニューヨークの警察で敏腕の聞こえ高いマック探偵と知り合った。幸いにしてジミー拘引の原因は些細なことだったので、何事もなかったが、彼女はそれだけで安心するわけに行かなかった。というのはジミーが雇われているキャバレーの経営者ジョー・パーマーという男は実は銀行荒らしの強盗団の首領で、ジミーも彼等の仲間の1人として引っ張りこまれていたからであった。ジミーの身を案ずるあまりゴルディーは幾度か足を洗うようにジミーをいさめたが、彼は耳をかそうとしない。そこでゴルディーは探偵長マックと相談の上、ジミーを救うために、強盗団を掃討しようというマックたちの計画を助けることに決心し、彼等の行動をさぐるべくジョーのキャバレーの踊り子として働くこととなった。表面無邪気な顔をしてジョーを油断させていたゴルディーはある日、彼等一味が一室で某銀行を襲おうと密議しているのを耳にし、早速これをマックに知らせた。ジョー一味は襲撃の直前に至って警察側に感づかれたことを知り仕事をまず中止した。が警察に感づかれたことは彼等の思いも寄らぬことだったので、彼等は何となく符に落ちかねた。結局、誰か敵へ密告した者があるに違いないということになって、その嫌疑はジミーにかかった。かねてからゴルディーに野心を抱き、ジミーがいることを邪魔に思っていたジョーはこれをいい口実にして彼を片付けようとした。方法はキャバレーの舞台から数百尺下の街上に落とすことであった。だが、ジミーがジョー一味に取り囲まれあわや墜落を強いられんとする刹那に、ゴルディーの訴えによって乗り込んだマックの一隊によってジョーの計画は水泡に帰し彼は射殺されてしまった。かっくてこの凶悪なる強盗団自滅とともにゴルディーはようやくジミーを真人間の生活へ引き戻すことが出来たのであった。

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