マーニーのレビュー・感想・評価
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眠かった。 見たぞ! 主演の俳優さんに翻弄された。但し、この映画で...
眠かった。
見たぞ!
主演の俳優さんに翻弄された。但し、この映画ではなくて『鳥』我が家に初めての登場したカラーTVと言う物で見た。小学校4年か5 年の事である。
最初に目が往くのが髪金だろうが、僕は緑色のドレスが目に焼き付いた。鳥と同じ色をしていると思った。
この映画でも緑のドレスを着る場面が出て来た。初めて見たと思うが、初見の様な気がしなかった。
お洒落なサスペンスものだと思い観始めましたが
母親との会話で生じる不穏な空気、盗みを重ね、愛される事を拒絶し、時に精神の不安定さを垣間見せるマーニー。そんな彼女とマーク(ショーン・コネリー)との関係性がどうなって行くのか気になりつつ鑑賞。
マークのような愛し方、なかなか真似出来ないかも。
ラストのマーニーの表情に救われました。
感情移入が難しい作品でした。
NHK - BSを録画にて鑑賞
けっこうよかった
『グレース・オブ・モナコ』でこの映画について触れていて、女王様のグレース・ケリーに振るにはとんでもない役で驚く。泥棒で嘘つきでセックス恐怖症で美女、最悪な性格でやらせてもくれない女で、潔癖であるところだけは童貞の妄想みたい。そんなヤバい女を富豪でイケメンのショーン・コネリーが愛してくれるので、世界の精神を病んだ女性たちにもそんな男性が現れてくれたらいいのにな。
マーニーが精神を病む理由がとんでもなく恐ろしいので、それなら仕方がないと同情する。
decency
Hitchcockが黒髪のヒロインを撮るなんて珍しい…と思ったら、やっぱり。
偽名と髪色を使い分けながら、職を得る度に会社の金庫から大金を持ち逃げするMarnie。
彼女が素の自分に戻れるのは愛馬に乗って草原を駆け抜ける時だけ。
美人は就職に有利だけど、良くも悪くも何かと人の記憶に残ってしまいます。
しかも大の男嫌いなのに、その美貌から男が寄って来てしまうというジレンマ。
窃盗を決行して辞めるタイミングが、毎回男にしつこく迫られて我慢の限界が来る時だったのか、そこは少し分かりにくいのですが、とにかく仕事が続かないようです。
動物の生態を研究するのが趣味である社長Markに弱味を握られ、無理矢理結婚させられることで彼女の生活が大きく変わります。
選択肢は、逮捕か結婚かって…。
相手がSean Conneryなら、一瞬も迷うことなく、女性は100%後者を選ぶと思いますけど(^_^;)。
服役と結婚生活が比較対象になるのも、相性次第では分からなくもない?(爆)
それだけMarnieが病的に男性を毛嫌いしていること、稲妻や赤色に只ならぬ反応を示すことに強い関心を持ったMarkの眼差しはまるで、かつて飼い慣らしたという野生の山猫を辛抱強く見つめるようであると同時に、何とかして手懐けて我が物にしたいという男性の征服欲でギラついているようでもありました。寝室という名の戦場で繰り広げられるMarkとMarnieの攻防やキスシーンは、普通なら美男美女の見目麗しい恋愛になりそうなものを、Hedrenに対する監督の執念によって、微動だにしない美しい人形を操るようで、相当変態的?な演出になっている気がしました。監督の目線がMarkそのものになっています(^_^;)。
幼少期のトラウマが原因と突き止め、Marnieの更生のため、ひと肌もふた肌も脱ぐMark。会社の起死回生のためなら非情な決断も辞さない彼が、Marnieのためには湯水の如く金を注ぎ込む。前妻は29歳で亡くなっているし、彼も青髭みたいに病的なら面白い!と思って観ていましたが、執着心と紙一重のような深い愛情と保護本能を持つ、ハンサムなお金持ちということで、非の打ち所が全くない。これだけこじれていても美女は得だな〜、Marnie羨ましいぞ!!
嫉妬深い義妹Lilは、こういう小姑がいたら面倒臭そう〜っていう典型的な性格なのですが、そもそもMarnieが嫌々結婚しているので、対決にならない所がちょっと滑稽です。途中から、実は一番マトモなのか?と思えて来ましたが、目つきが鋭いのに口元は笑っているので、猛烈きついペコちゃんみたいでした。
途中まではさすがサスペンスフルで面白く、想像通りの種明かしでもガッカリはしないのですが、母親の心理がやや矛盾している気がしました。娘を精神的に虐めて来た理由…脚を悪くし、娘の罪を被ることになったあのおぞましき一夜を思い出すから、だとか、セーター欲しさに身篭ったけれど逃げられた悔しさを思い出すから、とか、どんどん成長する娘を見て、昔の堕落した ”indecent” な自分を思い出すから、とか、色々察することは出来ますが、最後はいかに娘を愛しているかだけが語られます。それだけ愛は複雑なのだと言ってしまえばそれまでですが、決して手放したくない、更生のきっかけになるほどの大切な愛娘として育てたなら、Marnieが母の愛欲しさにあそこまで罪を重ねることはなかったように思うのです。暗闇でドアに立つお母さん、怖すぎ(^^;)。
監督、本作ではカメオというより見逃しようのないくらいバッチリ出ています(^^)。
ステキな王子様が苦境の美女を救うという、意外と王道な話ですが、監督のストーカー気質?がねちっこい演出に垣間見えるという点で、一線を画す作品でした。
ヒッチコックの変態映画の方で傑作になり損ねた残念映画。でもハラハラさせる演出力は健在です。
画面一杯にヌッと現れるショーン・コネリーのアップは、今にも✖️✖️✖️に挿入されるぺ○スの比喩だとか…確かに…
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