「北京の月は大きい!」慕情(1955) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
北京の月は大きい!
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名曲♪このテーマ曲が全てのように思えるほど、ストーリーを追いかけるのがしんどい。香港から重慶、マカオと行ったり来たりで、必ず香港の病院や港の見える名所、丘の上の木に戻ってくる。
結婚したいと家族に紹介までしたのに、奥さんが離婚してくれない。中国に戻ると中国共産党に殺されるという理由で中国には帰りたくないハン・スーイン。最終的にはパスポートも切れるとかの悲劇。
国共内戦が激化し、香港には1日3千人が難民としてやってきていたという時代背景や、朝鮮戦争が勃発して、従軍記者としてソウルに向かったマーク・エリオット。といった美しい恋愛劇の裏には恐ろしい戦争が起こっていたという事実がつらい。中国近現代史の勉強になること間違いなしだ。
中国人という事実やハーフである現実、そしてアイデンティティに悩む中での恋愛。アメリカに亡命するのが手っ取り早かったと思うのですが、やはり患者を置いていくわけにはいかないという医師の使命も感じられる。今まで数回鑑賞してるのですが、どうも音楽とセクシーなチャイナ服しか印象に残らない。爆弾とティーカップの切り替えシーンは悲しいけど良かった。
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