ボーケール

解説

ヴァレンティノが長い間去っていた映画界へ復帰した第1回の作品で、ブース・ターキントン原著の小説及びターキントンとエヴェリン・グリーンリーフ・サザーランド合作の舞台劇に基づき、フォレスト・ハルシーが脚色し、「海底の大宮殿」「背中を掻いて頂戴」等と同じくシドニー・オルコットが監督した。ヴァレンティノの対手には、「刺激を追う女」「月の囁き」等主演のビービー・ダニエルス、「ベラ・ドンナ」等出演のロイス・ウィルソン、「霧の中の顔」「モリー・オー」等出演のローウェル・シャーマン、「不尽の熱火」等出演のドリス・ケニヨン等が出演する。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:Monsieur Beaucaire

ストーリー

ルイ15世の従弟で宮中の人気ものシャルトレ公爵は、王の命でアンリエッタ姫と結婚されようとしていたが、姫は男として価値のあるものならば下僕でも夫に選まうけれど、御身のような浮気ものは自分の夫と呼ぶ資格はないと退けた。王が2人の結婚を宴会の席上で発表しようとした時、シャルトレ公爵はこれを拒んであくまでも自分は自分の好きな女を妻とすると主張するので王は怒りのあまり彼を捕えさせようとしたが、公爵は剣をとってはフランス一の剛の者、迫りくる衛兵を切り伏せて、「さらば!」の一言とともに宮廷を飛び出してしまった。彼の姿は、フランス大使付きの理髪師としてイギリスのバスという温泉地に現われた。ボーケール氏とは彼が世を忍ぶ名であった。メリー・カーライル姫の美しい姿に彼は魅せられ、弱点を握ったイギリス貴族ウィンターセット卿に紹介させて姫と近づきになり、やがては恋を囁く事とはなったが、メリー姫はボーケールが理髪師であると聞いて、決闘に傷ついた彼を顧みようともしなかった。その後フランス国王から帰り来たれとの手紙が来て、フランス大使の紹介でシャルトレ公爵がイギリス宮廷に現われたときメリー姫は愕然と驚いたが、公爵は彼女のもとを去ってイギリスをあとにフランスへ帰った。そこには彼を心から待っているアンリエット姫があった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く