ほろ苦き祝宴

解説

「潜水艦SOS」「悪魔の影」のリチャード・ディックスと「舗道の青春」「低空爆撃」のフェイ・レイが主演する映画で、マイルス・コノリーの原作を、ハーヴェイ・ファーガスン、エセル・ヒル、サミュエル・フラー三名が協力脚色し、「人間改造」「悪魔の影」のハリー・ラックマンが監督に当たり、「失はれた地平線」「花嫁凱旋」のジョセフ・ウォーカーが撮影したものである。助演者は「意気な紐育っ子」「永遠の世界」のヴィクター・キリアン、「スイング」のフランクリン・バングボーン、「札つき女」のウィリアム・B・デイヴィッドソン、「猛獣師の子」のグランヴィル・ベイツ、チャールズ・アーント、アーサー・ロフト等の面々である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:It Happened in Hollywood

ストーリー

西部劇王ティムは自分の映画を携えて米国各地の病弱児童収容病院を訪問し哀れな子供等を慰めていたが、トーキーの出現と共に彼は撮影所を追われ、相手女優のグロリアだけがテストに合格した。昔のファンに忘れられた彼のもとへ、今もなお敬愛と憧憬の念を書き送るのは、かつて病院でティムのねんごろな訪問を受けたビリイ少年である。ティムを撮影所から追った監督ハワードは、ある日町の酒場で無頼漢を相手に喧嘩をしている彼を見て、彼を復帰させギャング映画に出演させようとした。幸いティムの演技は好評を博したが、児童ファンの尊敬を壊すことを恐れ、どうしてもギャングの役を承知しなかった。このために再び撮影所を追われた彼のもとへはるばる訪ねて来たのはビリイ少年であった。ティムは少年に名優たちを祝宴に呼んでやると約束してあったので、身代わりの役者を呼び集めた。その日少年はティムの愛馬に振り落とされて入院した。手術費に窮した彼は恥を忍んでグロリアに借金を乞うたが、彼女にも一文の貯えもなかった。ティムはついに割り当てられた役と同様に拳銃を取って銀行を襲撃した。偶然そこには一足先に強盗が入っていた。ティムは犯人と格闘の末捕縛した。彼の名は全国に広まり撮影所は三度彼を招いた。ティムはかねての望み通り病弱児童の収容農園を作り、彼とグロリアとビリイ少年の三人は幸福な生活に入ることが出来た。

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スタッフ・キャスト

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