北海の果てのレビュー・感想・評価
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二人の強き男の対立を描いた大河ドラマ
総合:80点
ストーリー: 85
キャスト: 80
演出: 80
ビジュアル: 70
音楽: 65
自らの野望のために時には強引なやり方で突き進む男と、地元を愛する誠実で地域のために尽くす男。偶然出会ったこの優れた二人はいい友人になれたかもしれないが、ちょっとした運命の悪戯によって深刻な対立を招き生涯の敵となる。その二人に巻き込まれた人々の愛憎と歪んでいく運命、家族模様、それらがアラスカという巨大な土地のうえに世代を超えて描かれる大河ドラマ。アラスカという大地にまで話がいきつつ、最後には結局二人の個人的な関係に焦点が集まりうまくこの物語をまとめている。
派手な映画ではないしあまり日本では有名ではないが、主人公二人とその周囲の人々の存在感と人生、それに物語を一気に転がしていく進め方が加わりけっこう楽しめた。西部劇で西部開拓を描く映画は数多けれど、アラスカを描いた話は少ない。原作が西部の発展をある家族模様を通して描いた「ジャイアンツ」と同じエドナ・ファーバーという人だそうで(私は映画は見たが原作は読んだことがない)、そういわれれば確かに共通点があって似ているなと納得。 だがこちらのほうが自分は好みだ。
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