武器密輸船

解説

「ギャング爆発」「仮面の人(1937)」と同じくジョージ・オブライエン主演する映画で、前者と同じくユーイング・スコットが監督に当たったもの。ストーリーはラウール・ヘイグ少佐が書き下ろし、右記2映画に協力したダイン・ジャーレットがジェームズ・グルーエンと協力脚色した。助演者は新顔のコンスタンス・ワース、「鉄人対巨人」「銀翼の戦慄」のウィリアム・ホール、「フランケンシュタインの花嫁」のゲビン・ゴードン、ブランドン・イバンス、スタンリー・ブライストン等で、撮影は「ギャング爆撃」「仮面の人(1937)」のフランク・B・グッドの担任である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Windjammer

ストーリー

退役海軍提督セルビイはヨット狂で毎年開かれるサンフランシスコ、ホノルル間のヨット競争に優勝しようと準備している時、彼の所有地の裁判問題で上院査問会に出頭を命ぜられたが出頭していては競争に参加できないので、提督は何とも返事しない。査問会はブルース・レーン検事を派遣し、正式の召喚命令を下すことになった。がレーンがサンフランシスコについてまだ召喚状を手交できないうちにヨットは出発してしまう。そこで彼は一策を案じ、飛行機で海上に出ると提督のヨットの傍らで遭難者を装って救助去れ、見事に召喚状を手渡しした。提督も令嬢ベティも、彼女の婚約者フォートサイトもレーンの策略を怒り、提督は競争を続けることを主張しレーンは密航者なみに雑役を課せられた。太平洋の真っただ中で猛烈な低気圧が襲来した。帆走は危険になったので、船長は補助機関の使用を乞うたが提督は頑として聞き入れずついに船員たちはモーターボートで付近の島に避難した。ヨットは提督と令嬢とフォーサイトとレーンの4人を乗せて帆走を続けるうち、航行中の密輸船に衝突して救助されたが、その船は某国から中国へ武器を密輸する船で、船長モーガンはセルビーが有名な富豪であることを知ると身代金を要求するために一行を人質に取ろうとする。セルビーらの行方不明を無電で通知された米国巡洋艦は、その密輸船に近づいて調査するがモルガンはあくまで知らぬと返事する。その時レーンはせんいんと決死の格闘をした後、ボートを奪って4人は逃走する。密輸船はその直後火薬に引火して爆発し一行は巡洋艦に救われた。提督はレーンの勇気に感じて自発的に査問会へ出頭することになり、ベティは検事の職を円満辞職したレーンと結婚して楽しい新婚旅行の途についた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く