復讐に賭ける男
劇場公開日:1961年12月5日
解説
惨殺された恩人の仇をうつために、今は青年警官であるかつての孤児が、迷宮入りになりかけた事件に身を賭して挑戦するサスペンス・ドラマ。原作はエドウィン・ブラム。脚色は原作者とジョン・ロビンソンの共同。監督は「挑戦者」のジョセフ・ペヴニーが担当。撮影はラッセル・メティ。音楽はジョセフ・ガーシェンソンである。出演はトニー・カーティス、マリサ・パヴァン、ギルバート・ローランド、ジェイ・C・フリッペン、アルジェンティナ・ブルネッティ、テッド・デ・コルシアなど。
1957年製作/アメリカ
原題または英題:The Midnight Story
配給:ユニヴァーサル映画
劇場公開日:1961年12月5日
ストーリー
サンフランシスコの教区で人々から慈父のように慕われていたトマシノ神父が、ある夜惨殺された。今は成人して交通巡査になっているジョー(トニー・カーティス)のとって、しんぷは彼の孤児時代からの恩人だった。現場には1つとして証拠がなく、目撃者もいない事件は迷宮入りしそうになるが、いたたまれないジョーはキルレイン警部補(テッド・デ・コルシア)に転属を請願して犯人捜査に参加しようとするが却下されてしまう。身を賭してもと誓ったジョーはギレン部長刑事(ジェイ・C・フリッペン)と常時連絡をとることにして退職し、単独で捜査に乗り出す。神父の葬式に参列したジョーは会葬者の中に異常に嘆き嘆き悲しんでいる男、シルビオ・マラテスタ(ギルバート・ローランド)を発見して疑念を抱いた。シルビオは港町で小さな料理店を経営し、ママ・マラテスタ(アルジェンティナ・ブルネッティ)と従妹アンア(マリナ・バヴァン)の3人で平和な生活を持っていた。ジョーは口実を作ってシルビオに近づき店員として住み込むことに成功するが、シリビオの優しい対偶を受け、いつしかアンナを愛するようになり疑念も消えかかって行く。2人が婚約を発表するパーティの夜、ギレン部長刑事が訪ねてきて情報を伝える。それは、事件当夜のシルビオのアリバイが破れたことであった。罠をかけて、さぐりを入れたジョーの言葉にひっかかったシルビオは神父殺害を告白する。昔、誤って恋人を殺し、ざんげした神父から自首をすすめられていたのが動機だった、と。ジョーの真意を知ったシルビオはナイフをとって襲いかかり2人は格闘する。戸外へ逃れ出たシルビオは走って来たトラックにはねられ、ジョーの腕の中で、母とマリアを頼むと云って絶命する。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョセフ・ペブニー
- 脚本
- ジョン・ロビンソン
- エドウィン・ブラム
- 原作
- エドウィン・ブラム
- 製作
- ロバート・アーサー
- 撮影
- ラッセル・メッティ
- 美術
- アレクサンダー・ゴリッツェン
- Eric Orbom
- 音楽
- ジョセフ・ガーシェンソン
- 編集
- テッド・J・ケント