風車の秘密

劇場公開日:

解説

ダシール・ハメット原作『影なき男』のシリーズの1。キャプラ映画のライターとして知られるロバート・リスキンと、ドワイト・テイラーの脚本を、「夢のひととき」のリチャード・ソオプが監督した1944年作品。製作はロバートの兄弟である「幽霊紐育を歩く」のエヴェレット・リスキン、撮影は「ゴールデン・ボーイ」のカール・フロイント、音楽はデイヴィッド・スネル。「彼と人魚」のウィリアム・パウエル、「一ダースなら安くなる」のマーナ・ローイに名犬アスタという常連の他、「剃刀の刄」のルシル・ワトソン、「サンマー・ホリデイ」のグロリア・デ・ヘヴン、「扉の蔭の秘密」のアン・リヴェア、「若草の頃」のハリー・ダヴェンポート、ヘレン・ヴィンソン、レオン・エイムス、ドナルド・ミーク、エドワード・ブロフィー、ロイド・コリガンらが助演する。

1944年製作/アメリカ
原題または英題:The Thin Man Goes Home
配給:セントラル
劇場公開日:1951年2月14日

ストーリー

ニック・チャールズは、妻のノーラと愛犬アスタと共に、故郷シカモア・スプリングを訪れた。ニックの父チャールズ博士は息子が探偵などをしているので機嫌が悪かった。ニックに会見を申し込んで来たピーター・バートンという若い画家がチャールズ家の玄関前で射殺された。彼は風景画を描いていたが、その1枚の風車絵をノーラはニックの誕生日に贈った。バートンの絵の蒐集家エドガー・ドレイク夫妻は大変羨ましがったが、ニックはこの絵を嫌ったので、彼の母はそれを慈善バザーに提供してしまった。事件の容疑は銀行家サム・ロンソンにかかった。彼の娘ローラがバートンに夢中にさせられていたのだ。ロンソンや町の首脳者たちはチャールズ博士にニック追放を迫ったが、ニックは依然捜査をつづけた。町の狂女メリーがバートンの母親であることをニックは発見したが、彼女の小屋に近づけるのはニックの旧友クレイワース博士だけであった。ある日ニックの部屋が荒され、絵を探したらしい痕跡があった。ニックはバザーに馳せつけたが、絵は既にドレイク夫人に買われ、しかも夫人は撲られて絵を奪われていた。ニックはその絵をメリーの小屋で、彼女の射殺体と共に発見した。ニックは関係者をチャールズ家に集め、バートンの絵に軍工場の設計図が秘められていることを暴露した。スパイが彼を道具とした上で射殺し、更に露見をおそれて母のメリーを殺したのであった。そしてニックはクレイワースこそスパイであり殺人犯だと断定した。解決と共に父博士のニックに対する不満も解消した。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く