響け応援歌

解説

「心の青空」「シマロン(1931)」のウェズリー・ラッグルズが監督した映画で、「ラジオは笑う」のビング・クロスビー、「拳骨大売出し」「競馬天国」のジャック・オーキー、「獣人島」「虎鮫」のリチャード・アーレンが共演するもの。ディーン・フェイルズの原作を「百万ドル貰ったら」のクロード・ビニヨンと「僕の武勇伝」のフランク・バトラーが共同して脚色し、サム・コスロウとアーサー・ジョンストンが作詞作曲している。撮影は「心の青空」のレオ・トーヴァーの担当。助演者は従来下積みだったMGM専属のメアリー・カーライル、嘗てアワ・ギャングの花形だったメアリー・コーンマン、「ラジオは笑う」のジョージ・バーンズ、グレイシー・アレン組、ジョセフ・ソーアス、ロナ・アンドレ等である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:College Humor

ストーリー

中学を卒業して憧憬のミッドウェスト大学に入学したバーネー・シーレルは鼻高々と寄宿寮へやってきてすっかりドギモを抜かれてしまった。上級生には一々敬語をつけて話をしなければならず、上級生の頼みとあれば、金でも新しいシャツでも献上せねばならなかった。第2に彼が学んだのは、大学では女友だちと恋を囁くことが大学生たる資格であり、教授連も男学生と女学生が如何に親密過ぎる交際をしても気にとめない様子だった。こいつは少なからずバーネーの気に入って、早速アンバーという女学生と意気投合した。上級生で蹴球スターのモンドレイクにはジンジャーという恋人があった。若い教授のフレデリック・ダンヴァースは学生達は蹴球に夢中で学業そこのけの体なので、講義の草案を練る暇に酒を密売買していた。1年の終わり頃、蹴球名選手で女をはらませたので結婚するために退学するテックス・ルーストはバーネーに記念として蹴球兜を送った。バーネーが2年になると彼の妹バーバラが入学し、早速モンドレイクに懸想された。しかしバーバラが惚れたのは唄の巧いダンヴァース教授だった。モンドレイクは嫉妬に逆上し、ネブラスカ大学との蹴球試合の前夜、乱酔して舞踏会場でダンヴァースに喧嘩をふっかけようとしたが、バーバラは未然にモンドレイクを誘いだした。そしてバーバラが真実教授を愛していると知ったモンドレイクは更に酔って警察のご厄介になった。試合が迫ってもモンドレイクが現れないのでバーバラは心配してダンヴァースに告げた。教授はモンドレイクを留置場から救いだした。バーネーは彼に活を入れ冷水を浴びせて試合に出しついにネヴラスカ大学を破った。が大学総長はモンドレイクが留置場にいたと知り退学処分にした。ダンヴァースはそれに反対して容れられないので辞職し恋し合ったバーバラと結婚し、唄い手としてラジオ界の人気者となった。バーネーは4年生となった頃、蹴球スターだった。イースターン大学との試合当日はテックスや、モンドレイクや、ダンヴァース等もスタンドに来ていた。がミッドウェストは旗色が悪く、前半は13対0で負けた。後半に入るや、テックスは兜を返せとバーネーに言った。バーネーの血は沸き立ち、奮迅の勢いでタッチダウンを2つ、ゴールを2つ入れて14対13で勝ちを占めた。卒業後バーネーはアンバーと結婚して家業を継いだが技師か医者か弁護士かになり度いがサテ何にしようかと迷っていた。

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