パリのしゃれ者

解説

「一夜の秘密」「虎御前」に次ぐアドルフ・マンジュウ氏主演映画で、「夫人に御給仕」「セレナーデ」に氏と共演したキャスリン・カーヴァー嬢が氏と結婚後再び相手役を演ずるもの。エルネスト・ヴァイダ氏とキーン・トンプソン氏とが共同して書卸した原作をエセル・ドハーティー女史が脚色し、「大学生気質」「恋してぞ知る」等と同じくフランク・タトル氏が監督した。カーヴァー嬢のほか、「サンライズ」「運命(1928)」のマーガレット・リヴィングストン嬢、ユージーン・パレット氏が助演している。撮影は「空行かば」「人生の乞食」のヘンリー・ジェラード氏。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:His Private Life

ストーリー

パリの社交界でも名うての洒落者ジョルジュ・サンジェルメエンは純な乙女エリナーと不図した浮気心から好い仲となったが、さて結婚となると躊躇しないではいられなかった。ところが以前彼の婚約者で今は嫉妬深い肥っちょのアンリ・ベルジェーの妻であるイヴェットがエリナーの友人であることを知ったので、イヴェットにまで幾分未練を持っているジョルジュはエリナーと切れる心算を放棄して交際を続けた。浮気なイヴェットも肥っちょの夫に飽きてきた折柄ジョルジュとの縒りを戻したいものと望んでいた。それを知ったジョルジュはエリナーやベルジェーの妻が住んでいるホテルの近くに居を移した。ある日彼がイヴェットを訪問するとエリナーがやって来て、その上アンリが帰宅したので、イヴェットは止むなくジョルジュをエリナーの婚約者として夫に紹介した。その為ジョルジュとエリナーの仲が親密になったのでイヴェットが嫉妬すると共にエリナーも婚約者がイヴェットと懇ろであるのを勘づいて怒って田舎の別荘へ行ってしまう。純な彼女の愛の尊さを知ったジョルジュは後を追って極力弁解した上証拠を見せることになった。そして、エリナーがベッドの下に隠れているところへイヴェットを呼んで愛想尽かしをするという段取りになったが、いざとなって手違いが出来エリナーは益々憤慨した。が結局アンリが妻君を探しに来たのでイヴェットは逃げだしたのであとに残ったジョルジュとエリナーの二人はやっぱりお互いに愛し合っていることを悟ったのである。

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