叛逆者(1954)

劇場公開日:

解説

「ローズ・マリー(1954)」のロナルド・ミラーとジョージ・フローシェルのコンビが脚本を書き、「三つの恋の物語」のゴットフリード・ラインハートが監督した色彩(イーストマンカラー)スパイ映画。撮影は「円卓の騎士」のフレディ・ヤング、音楽はワルター・ゲールである。「モガンボ」のクラーク・ゲーブル、「悪人と美女」のラナ・ターナー、「ディミトリアスと闘士」のヴィクター・マテュア、「第8ジェット戦闘機隊」のルイス・カルハーン、O・E・ハッセらが出演する。

1954年製作/アメリカ
原題または英題:Betrayed
配給:MGM映画会社
劇場公開日:1954年11月27日

ストーリー

情報将校「レンブラント」ことデヴェンター大佐(クラーク・ゲーブル)からの情報が途切れ、英国情報部のチャールズ・ララビー将軍は深い憂いに閉ざされた。彼はオランダ、デフトルの田舎道で暗号送電中、ドイツ官憲の手に落ちたのだ。それから24時間後、黒覆面の一団がドイツ情報部に押し入り「レンブラント」をさらっていった。この一団は、「襟巻」とあだ名される青年(ヴィクター・マテュア)に率いられるオランダのレジスタンス派であった。1年後ララビー将軍は2枚の写真に見入っていた。1枚は夫をナチに殺された未亡人カーラ(ラナ・ターナー)であり、もう1枚はドイツの手先となって働いているフランシェンヌで、2人は瓜二つだった。オランダの将軍テン・アイクはカーラを連合軍側のスパイとして教育するようデヴェンターに命じた。カーラはデヴェンターの下で訓練を受けた。2人の心は強くひかれ合った。カーラはオランダに潜入してスパイ活動に従った。カーラを助ける「襟巻」も彼女を愛した。ドイツ人襲撃を行っている「襟巻」一派の死亡率が急速に増加し、英国はカーラの裏切りのためではないかと疑ったが、彼女は「襟巻」が怪しいといい、デヴェンターに自分への信頼を乞うた。だが当の「襟巻」がドイツ人に捕らえられるに及んでデヴェンターは彼女を逮捕した。テン・アイク将軍と英国落下傘部隊がドイツ空軍の罠に陥り、数百人がドイツ側に捕らえられた。デヴェンターは苦心の末「襟巻」と連絡をとり、彼を救出しようとしたがディトリッヒに妨げられ格闘の末彼を殺し、飛行機で逃れた。デヴェンターは捕虜となった部隊と連絡しようと苦心するが、「襟巻」だけがその方法を知っていた。そして……。

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