劇場公開日 1966年12月3日

「上手くドキュメント映像を組み込んだところが評価できる」裸のジャングル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0上手くドキュメント映像を組み込んだところが評価できる

2018年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 映画評論家の町山智浩氏がメル・ギブソンの『アポカリプト』はこの『裸のジャングル』のリメイクなのだと指摘している。

 象牙の猟のためアフリカの奥地にまでやってきたハンターたち。隊長であるコーネル・ワイルドはアフリカ現地の言葉にも堪能で、資本家が資金を出してやってきたのだ。途中、強力な部族に出会い、貢物を出せと言われたが、資本家は出し渋る。その先で隊はその部族に襲われ全滅。かろうじて隊長はジャングルに放り出されるが、人間狩りの精鋭たちが次々とやってくるのだ。

 ディズニーのドキュメンタリーなどもそうだし、ヤコペッティの映画でも描かれた残酷な弱肉強食の映像。そんなドキュメンタリー場面と、作られたサスペンスの融合。それでも冒頭の象を殺すシーンは目を疑いたくなるほど残酷描写だ。さすがに映画のために殺したんじゃないとは思うが・・・象の肉まで食っていた・・・

 途中からは延々と続くサバイバルアクション。単調な中にも色んなドラマが隠されていた。逃げるだけじゃなく、食わなきゃ生き残れない。狩猟しながらの逃亡なのだ。槍でカモシカをしとめたと思ったら、その獲物をライオンに浚われたり、ゲーゲー吐いちゃうモノまで食ったり、蛇の生肉を食ったり・・・。追手を2人ほど倒したし、追手の中でも「帰ろう」とう軟弱者を殺してしまったり、食料を失敬した村が強力部族に襲われたりとか、そこで知り合った少女との交流だとか、まぁ、単調な中にも面白さはあった。

kossy