ハッピー・ロード

劇場公開日:

解説

ジーン・ケリー主宰のソール・プロ第1回作品。スイス、パリを舞台にした少年少女を主人公のユーモア篇。アーサー・ジュリアンとジョセフ・モーハイムの原作を、ジュリア、モーハイムと「ピラミッド(1955)」のハリー・カーニッツが脚色、「いつも上天気」のジーン・ケリーが監督した。撮影は「不良の掟」のロベール・ジュイヤール、音楽は「乙女の館」のジョルジュ・ヴァン・パリスのフランス陣。主演はジーン・ケリーに「想い出」のバルバラ・ラージュ、「誘拐」のボビー・クラーク、「禁じられた遊び」のブリジット・フォーセイ、「暁の出撃」のマイケル・レッドグレイヴ。

1957年製作/アメリカ
原題または英題:The Happy Road
配給:MGM
劇場公開日:1957年7月3日

ストーリー

モンターニュの国際小学校にいる11歳のダニイ坊や(ボビー・クラーク)は、パリにいる父親のマイク・アンドルウ(ジーン・ケリー)に会いたくなり、学校を脱走しようと考えていた。アメリカ人のマイクは今、パリに支店を設けるために忙しい最中。ある夜ダニイは学校を抜け出した。と、後から追ってくる者がある。フランス人の少女ジャニーヌ(ブリジット・フォーセイ)で、彼女もパリにいる母のスザンナ(バルバラ・ラージュ)に会いに行くため学校を抜け出してきたのだ。2人は恋の道行ならぬ父母を求めてのヒッチ・ハイクを始めることになった。一方、パリのマイクとスザンナの許へは、それぞれ学校から息子、娘の失踪が伝えられ、2人は学校へ駆けつけた。子供たちの証言で、それぞれ親に会いたくて出て行ったと聞き、2人は子供の後を追いかけることになった。その子供たち2人は道中、親切な人々のお陰でパリへの旅を楽しく続けていた。が、大人同士のマイクとスザンヌの追跡行は、どっちの子供が先に誘惑したのかと終始口論が絶えない。スザンナはモンテ・カルロにいる恋人と近々結婚するのでその恋人への連絡、マイクは支店拡張の大事な時というので、それぞれ慌ただしい。パリが目前に見えても子供たちの行方は依然分からない。そのころ、パリへ最後の旅を急ぐダニイとジャニーヌは、警察の捜索の目を潜ってパリに入るため、中途の町で自転車レースの行われていたのを幸い、レース出場者の子供と偽り、取材に来ていた新聞記者の車にうまく乗りこんだ。2人の写真は"応援する兄妹"という見出しで新聞に載った。この新聞を翌朝見たのがマイクとスザンナ。早速、自転車レースを追って、その決勝点のパリに来たが、レースは解散した後で子供たちの影もない。が、このとき大人同士の気持ちは、すっかり結びついていた。マイクはスザンナを促して自分のアパートに帰った。と、そこには疲れ果てて安らかな寝息を立てるダニイとジャーニュの2人。かくて、それぞれの親子は無事再会することができた。スザンナは、モンテカルロの恋人を忘れてしまったし、ダニイの母親も、これで出来るだろう。

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