雪崩(1919)
解説
エルシー・ファーガスン嬢が二役を演出して居る興味深い劇で、「神の国へ」等の製作者ジョージ・フィッツモーリス氏の監督に成った。脚色は例によって氏の夫人ウィーダ・ベルジェール女史。ファーガスン嬢の相手は、連続劇に於る悪役の第一人者ワーナー・オーランド氏である。(日活輸入)
1919年製作/アメリカ
原題または英題:The Avalanche
ストーリー
ヘレネは母の遺伝か、生来賭博が好きであった。之を見た母は娘の幸福を思って修道院に入れたのであったが、娘は遂にそこを逃れ出でた。で、母は仕方なく、紐育に居る親友の許へヘレネの世話を頼んだのである。紐育でヘレネは結婚した。然し夫が長い旅行に出発してから寂莫の余り賭博場に入浸って多くもあらぬ貯えを費い果し、寳石さえも金の抵当に入れる始末と成った。彼女の母は紐育の賭博場の持主ニック・デラノーと結婚して紐育へ来たが、我が現在の娘ヘレネが夫の賭博場で金策に苦しんで居るのを見て、余りの淺猿しい運命に怖えたのであった。ヘレネの夫は旅行から帰って来た。そして窮境に陥った我身を救う為母は崇高な犠牲を払ったと知った時、今迄賭博に呪われて居たヘレネの悪癖は彼女から消去せて終った。総てを夫に告白した彼女は、やがて温かい夫の許しの言葉に只感謝の涙を流すより外なかったのである。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・フィッツモーリス
- 脚色
- ウィーダ・ベルジェール
- 原作
- ガートルード・エイザートン
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